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「おはようございます…」
「おはようございます!
……Aさん?」
「え?」
「なんか、お疲れですか?」
「うぐっ…聞かないで……」
昨日の仮眠室のことを思い出しては
恥ずかしさがぶり返して、の繰り返しのせいで
まったく寝れなかった。
言っとくけど、やましいことはなんもしてないからね?!←
「ちょっと」
「うひっ?!」
「猫田さん…!」
冷ややかな声が背中にぐさりと刺さった気がした。
振り返ると壁に寄りかかる猫田さん。
「今日、渡海先生の右頬に湿布」
「ぎくっ」
「昨日何かあったの?
もしくは……先生に何かしたの?」
「ちょっまってまって!」
ずずいっと詰め寄ってくる猫田さん。
前から思ってたけどこの人自分の迫力
分かってないのかな。
距離感を是非計り直してほしい。
「誤解です!」
「じゃぁなぜ先生の頬が腫れてるのか言いなさい」
「……その、ぉ…大人のキスをされて…」
隣の花房さんが「きゃー」と頬に手を当ててる。
目の前のナースさんは顔色ひとつ変えず「それで?」
「それで…びっくりして……殴りました」
「……」
「ほ、ほんとですよ?!」
「確かに『その頬どうしたんですか?』って
聞いたら珍しく笑いながら、
『猫に引っ掻かれた』って嬉しそうでしたよ」
「そんなエピソード聞きたくない!!」
恥ずかしさにむぎゃぁー!と頭を抱えて
しゃがんでしまったが、
そういえばずっと聞こうと思ってたことが
あったのを思い出す。
「猫田さん」
「なに?」
「どうして私に、『渡海先生が忙しいから
会いに行け』って言ったんですか??」
瞬間、猫田さんの目がさらにつり上がる。
しかしすぐになにかを諦めたかのように
ため息をついた。
「しばらく前に、オペが立て込んだ時期があってね」
「あぁ…暫く見かけないなって思った時期ありました」
「それで毎回オペ終了後、必ず言うことがあるの」
「言うこと??」
「“A不足で死ぬ”って」
なんでもない風に猫田さんは言い放つ。
私はたぶん顔が真っ赤だ。
「ぶ、不足って…」
「正直聞いてるこっちも疲れたの。
そういうことよ」
「だから貴方には分からない……と」
オペ終わりの渡海先生を想像してみるけど
どう考えてもそんなことをいうとは思えないけど
この猫田さんが嘘をつくとも思えない。
「渡海先生にはAさんの“甘さ”が必要なんですねっ!」
「……」
そんなこんなで、渡海先生を週一甘やかすのが
私の仕事になった。
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みーこ(プロフ) - 可愛い、この二人萌える〜 (2018年10月2日 22時) (
レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - くまちゃんさん» ありがとうございます！そう言ってもらえてとてもホッとしております(*^^*) (2018年9月25日 7時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
くまちゃん(プロフ) - ドキドキが止まりませんー！ (2018年9月24日 9時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ひまりさん» ひまりさん！コメントありがとうございます！！なかなか難しそうなんですね……！周りのかたはセンスがよくてちょっと背景変えるのが怖くなってきました(笑)なれてきたら変えてみようと思います！教えてくださり、ありがとうございました！ (2018年8月16日 18時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ミウさん» はじめまして(’-’*)♪コメントありがとうございます！そうなんですよね、悩みに悩んで結局白にしちゃいます笑笑 しっくりくんですよねぇー笑笑 (2018年8月16日 17時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年8月4日 11時
