situation (ページ19)

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▼さくこじページ19

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「さっく～ん！！」

「康二～～！どうしたぁ～！」

楽屋。

俺と康二は名前を呼び合いハグし合う。

ただのハグじゃないよ？〝恋人同士のハグ〟！

俺と康二は絶賛お付き合い中。

付き合ってから、丁度今日で一ヶ月。

進展もまあそれなりに……(笑)

いつどんな時も康二は可愛すぎて困る。

どちらかの家に行った時なんか、ホントに
理性を保つのが精一杯。

突然襲っちゃったりするから
康二には申し訳ない。

「今日さっくん家行ってええ？」

「今日？全っっ然オッケー！」

「やった！ふふ(笑)。じゃ、
すぐ準備するから待ってて～」

今日は俺の家かぁ。それにしても珍しい。

いつもだったら「◯◯したいから家行く」みたいな感じで言ってくるのに、今日は普通だった。

何かあるのかなぁ。
話とかなら悪いのじゃなきゃ良いけど。

そもそも普通ならそれはそれで良いんだよ？

でも康二は〝普通〟が〝異変〟だから。

「お疲れ様でしたー！」

先に用意の出来た俺は楽屋から出て
外で待っていた。

少ししてから、中で康二の挨拶する声が聞こえてきて案の定扉が開く。

「お待たせ！じゃあ、行こか」

「俺ん家にしゅっぱーつ！」

「大袈裟やなぁ(笑)。まあええか」

心の奥に違和感を感じながら
佐久間家へ向かった。