situation (ページ18)

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そして翌日。

運良く、全ての教科が返ってきた。

結果は……見事に全教科90点を超えていて。

しかも理科は…99点！

あと1点で100点っていうのは惜しかったけど。

今日は阿部ちゃんの日！

そして……ご褒美が貰えるはず！

「あからさま過ぎて面白くないんだけど」

「ん？何か言った？
…いやぁーちょっと…嬉しすぎてさぁ～！」

「ちょ…。痛いから」

めめと一緒に帰っている所。

そんなこと言われても……こんな点数取れたことにも驚き過ぎて、それよりも阿部ちゃんからのご褒美もあるなんて最高過ぎるで！

「良かったね。先生もまさかって驚くよ。
で、何してもらうの？」

「んー……特に決めてない。だって、阿部ちゃんに会えるだけでご褒美言うか……」

「デートしてもらえば？」

デート……。あぁー、そうかぁ。
それもあるか。

ま、何でもええわ(笑)

結局、家に着くまでにご褒美は決まらず、
そして今阿部ちゃんと2人。

テストを見せると、
一緒になって喜んでくれた。

「……ご褒美、下さい言いましたよね。
それ…してもらえますか」

「………良いよ。…何が良い？」

「…………〝好き〟って、
言って、欲しいです…」

……嘘でも良い。
ただ…そう言ってくれればそれで良い。

それなら……諦めもつくかな、って。

「、駄目ならいいんですけ、」

「好きだよ、康二」

「っ、」

…まじまじと見つめられながら
言われんのめっちゃ恥ずかしいわ……(笑)

「……ありがとう、ございます、」

「これだけで良いの？」

恥ずかしくて、下に向けていた顔を上にあげると、間近に阿部ちゃんの顔が。

え？と思っていると、
数センチだった距離がプラマイ0になった。

そして唇には、温かい物の感触。

え……キス？

阿部ちゃんと、、キス！？

数秒後、離れた顔が無意識に赤くなっている。

「………先生？」

「そういう時だけ先生って呼ぶの良くないよ。……俺だって、我慢だってするんだから」

俺の心臓がうるさいのは、
紛れもなく先生のせい。

あべこじEND

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