□ ページ3
:
ソファーに身を沈めれば、
どっと睡魔が襲ってきた。
「んん〜、気持ちえぇ〜」
「………」
何も言わない蓮。不思議に思って上を見れば、
こちらを除き込む至近距離の顔。
「ちっ、近いで？何か付いてるん？」
「……いや、何も。…飯いる？」
「いやっ、そんなお腹空いてへんし…。
ちょっと寝させてもらってええ？」
「……分かった」
どうにも可笑しいなぁー。いつもの蓮とちゃう。何かを隠してるような…そんな感じ。
気になるは気になるけど……それよりも眠気が強くてそのままソファーに顔を埋めた。
:
:
:
:
「……ん、」
目が覚めると、窓から見える景色は暗い。
時計を見ればもう夜の7時。
蓮を探すと、リビングには見当たらない。
閉じられた寝室の扉から漏れる光。きっと俺の為にわざわざそっちに移動したんや。
扉をノックし中に入る。案の定蓮はおって、スマホで何やら動画を見ていた。
「おはよ。よく寝れた？」
「おかげでぐっすりやった(笑)。
蓮が移動してくれたからやな」
「ううん。疲れは取った方が良いし」
うん。やっぱそうや。
蓮は優しい、いや前から分かってんけど。
でもそれは多分異常を期してる(笑)
「夕飯も要らない？」
「あっうん。ごめんな色々と」
「……いいや。大丈夫」
ねぇ、今日ずっと変や。
やっぱり。これは自信がある。
「蓮」
「ん？」
「隠してる事あるやんな？」
「っ、何を隠す必要があるの」
「やって……、さっきから挙動不審なんやもん。
言いそうになったり口閉じたり」
明らかに動揺している蓮。
……そんなんされたら怖いに決まってるやん。
「恋人…なんやし、言いたい事あるんやったらちゃんと言って欲しい」
「……――――と、――たい」
「えっ？」
「もっと！…康二に、……触れたい」
「……っえ？」
思わぬ返答にたじろいでしまう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1550人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
arawestomosato(プロフ) - このお話楽しみにしていたのに残念です。両方いっぺんに書くというのを辞めたらどーですか？ (2020年7月23日 17時) (
レス) id: bae3ceaaca (このIDを非表示/違反報告)
叶 実 ．(プロフ) - うみさん» 頑張って書いてみようと思うのですが、少しお聞きしたいことがありまして。人間不信に陥った目黒君は、向井君も信じられないような所もあった方が良いでしょうか？ (2020年6月11日 17時) (レス) id: 960072a6bc (このIDを非表示/違反報告)
叶 実 ．(プロフ) - 碧海くんさん» 作者自身結構なド新規なのですが……至らない所があると思いますが優しく見て頂けるのなら書いてみようと思います……。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: 960072a6bc (このIDを非表示/違反報告)
碧海くん - リクエスト失礼します。室君って書けますか？もし可能なら、室君にべったりの康二君に、嫉妬する話をお願いします。室君と康二君は、幼馴染設定で出してほしいです。 (2020年6月5日 23時) (レス) id: 061949cf6e (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 新作楽しみにしてたので残念です。。でもこの作品の更新楽しみにしてます！！これからも体に気をつけて頑張ってください！！！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 5b25293f31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お れ ん じ ジ ュ ー ス
| 作成日時：2020年5月18日 20時
