Lovers Again 【めめこじ】 【3/10完結】

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「……………、」



翌日。


やっぱり、寝れる訳無くて。
寝る気にもならへんかった。



休みたい、そう率直に思った。


めめがいるわけやないし、むしろ阿部ちゃんやからまた相談出来る。

けど………どちらにしろやる気が出ない。




「………はぁー、」



重たい体を動かして、なんとか支度する。


いつもならテレビなんかつけたり、スマホ見たりして支度するけどそんなんどうでもええ。



丁度ええ時にくるマネージャーからの電話も、今日は着信がくるまで物凄く長く感じた。



「向井さん、到着しました！」


「……分かりました」



マネージャーの元気な声ですら聞きたくなくなる。


「…はぁー」



起きてから、今日何度目かも分からない溜め息をもう一度つく。







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「……お願い、します」


「あ、康二おはよう」



楽屋の扉を開けると、そこにいるはずの阿部ちゃん。相変わらずの優しい笑顔で挨拶してくれる。



「あぁ、、おはよう」



無理矢理作った愛想笑いで、バレないように返す。


でも阿部ちゃんすぐ気付いちゃうんやないかな。そりゃバレて欲しくないからあれやけど。



「今日二人だけなんだね。なんか新鮮」


「そ、そうやなぁ〜。阿部ちゃんとなら何か安心やわ(笑)」


「いや、なんでよ(笑)。俺だからって別に何も変わらないでしょ(笑)」



………良かった。今の所気付いてへんな。。。





阿部ちゃんには素の自分でいられる事が多かった。もちろん翔太君やって、舘様、ラウールやふっかさんや照君、佐久間君にも本音で話せた。



でもそれとは違う所で阿部ちゃんには何もかも話せた。だからこそ、恋愛相談やって………。


昨日の事やって、うっかり話しちゃいそうで怖い。




………いや、でも絶対にめめとの事は言わへんと。

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