人間不信【暗殺教室】 (ページ4)

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2話ページ4

あくびが出るほどつまらない授業を終え、帰宅の準備をする。まぁ、家に帰っても変わらないのだけれど。

「あの、入宮さん……」

そんな声は聞こえないフリをする。私の声だって聞いてもらえなかったんだ。聞く意味なんてないだろう？

そんなことを考えながらドアを開け、一番に教室を出た。

秋の少しヒンヤリとした空気が頬を撫で、私は開放感に浸る。

「綺麗だな…………」

真っ直ぐに吹く風に舞う真っ赤な葉、その葉がもともと付いていたであろう、それと同じ葉が沢山付いている木々。幻想的で、目を奪われる。

そんな光景に比べ、私はどうだろう？

その問いに対する答えはすぐ出た。『正反対』�

人を信じる事も出来ない私。
でも信じたいと思う私。
信じたくないと思う私。
笑いたいと思う私。
笑顔を捨てた私。

そんな統一性もない色(考え)に頭のパレットはグチャグチャで、汚い色が出来上がっている。

それが、汚い、汚い私。