50話 ページ11
敦side
とことんバレーだけを練習し続けた今日。
他の学校との練習試合は僕にとったら初めてのことだったから新鮮だった。
本当にこの子達はバレーが大好きなんだと感じて、楽しそうな様子の人たちを見ていると、僕がこの街を守っていく意味が少しずつ明確になっているような気がした。
A「敦くん!」
『わっ、!Aさん、お疲れ様!』
A「練習どう?楽しい?」
…楽しい………………バレーも勿論楽しいけど、それよりも、
『皆さんがバレーに対して凄く楽しそうにして、笑顔なのが、僕はそれが一番嬉しい…かな…。…あ、答えになってないよね!』
答えにならない答えを返すと、Aさんは一瞬だけ寂しそうな顔をしたあと、取り繕ったようにぱっと笑顔で話を始める。
A「敦くんは本当に優しいんだね。否、優しい…というか、暖かいの方があってるかも。」
いつもよりも落ち着いた優しい声色で、ぽつりと零したその言葉は、ずっと僕の中で反芻していた。
『Aさn……………』
A「練習試合ちゃんと見てたよ!やっぱ皆すっごく強かった!」
かっこよかった!と花の咲いたような笑顔で言われてしまえば、恥ずかしくもなったけど、じんわりと優しい気持ちになった。
少しだけ、さっきの表情が気掛かりだけど…
及川「え〜!Aちゃんそれ本当!?」
及川さん嬉しい〜!!!ねぇ岩ちゃん!俺かっこいいってさ!知ってたけど!
………と岩泉さんへと話しかける。
岩泉「うるせぇクソ川!!」
案の定暴言吐かれていた。自業自得だ…。
Aさんといえば、困ったように笑っていただけだったが。
?「あれぇ?ちゅーやクンの妹ちゃんじゃん。うぇーいw」
えっと…この人はたしか…音駒の方だ
Aさんのお兄さん…?ちゅう………ポートマフィアの………!…そうなんだ!あ、いや…?あの時のAさんは髪色が違かった、となると………設定かな、、
A「?兄がお世話になってます、はじめまして!中原Aです!」
黒尾「ぉ〜俺は音駒の部長の黒尾。よろしくな、そこの青城の人達も。」
A「『よろしくお願いします!』」
黒尾「いいねぇ可愛げのある子ばっかりじゃ〜ん。及川、寄越せよ」
及川「あげませんけど〜?????」
音駒もかなり強かったなぁ………
そんなことを考えながらも、矢張り僕はさっきの悲しげな表情のAさんが頭から離れなかった。
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フブキ(プロフ) - すごぉ!!!原作かと思うくらい自然に入り込んでるぅ!!これはもう応援するしかない!! (4月5日 13時) (レス) @page25 id: 3afeff018b (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 続きを待ってます”!!!!!!!! (1月29日 13時) (レス) id: 119a923417 (このIDを非表示/違反報告)
莱 - おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいです無理もなさらないでください (2023年2月14日 17時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆゆゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます! 無理しない程度に更新頑張ってください! (2023年1月25日 17時) (レス) @page16 id: c7cab9eb3b (このIDを非表示/違反報告)
神作者程更新遅く思うのなんなん? - うわああああ!!!更新ありがとうございます!!照明が消えたってことは敵襲!?ハイキューのメンツに夢主ちゃんの素顔がバレたときの反応が気になる…!!無理せず更新頑張ってください!!! (2022年8月27日 16時) (レス) id: 4d4cf08761 (このIDを非表示/違反報告)
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