37話 ページ41
ｺﾞｯ ｶﾞｯ ﾄﾞｻｯ
耳に響く、
自分が蹴られたり殴られたりして、吹っ飛んで地面に転がる音。
存外弱いキックやパンチだ。
本来ならこの程度じゃ転がったりしないんだけれど。
私だって人間だ。
大した事ない暴力でも何度もしっかりと受けていればそれなりにダメージはうける。
面倒になってきたから、そのまま地面に転がる。
それに構わず男子生徒たちは中原Aちゃんを踏み、女子生徒たちはそれをみて嘲笑う。
ぼーっとしながら考える。
光の世界、って、思っているほど光じゃない。
裏切り絶望挫折暴力悪口陰口イジメパワハラセクハラネグレクト。
…全部存在するじゃあないか。
光の仮面を被ってニコニコと。
弱きものは地に落ち、強きものは上へと上がる。
ほうら、いまのこの状況もだ。
大勢の力のある者が弱いものを苛める。
そして、巻き込まれたくない者は、見て見ぬふりをする。
裏の世界と大して変わらない。
どこが光だ？何が、善だ？
………一般人だし、餓鬼だし。
ちょっと寝てしまおうか。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿否、それは不味いか。
ただでさえ部活に遅れているのだ。
その状況を見られると、調査に支障が出るし何しろ面倒だ。
かといって手を出すのも……………………
……………嗚呼そうか。
これは、"正当防衛"だ
男子生徒が私の身体をもう一度踏みつけようとする足を、
避ける。
そして、Tシャツに付いた砂埃を叩いてはらい、立ち上がる。
『ｹﾎ………はぁ……………これで、正当防衛が成立する』
そうﾎﾞｿﾘと呟いた私の言葉は届いたか、
如何にもそんなこと知ったことじゃないが。
男子生徒の胸ぐらを掴み、順番に投げ飛ばす。
「ｷﾞｬｯ」
「ｶﾞｯ…ﾊ」
男子生徒を投げ終えたあと、部活に行くためにさっさと校舎裏から出ようとしたら、女子生徒に肩を掴まれ、ぐいと其方を向かされる。
「お前……こんなことしてただで済むと………」
…なにを言ってるんだこの餓鬼は。
『…立派な正当防衛ですが。何か問題でも？』
取り繕うほど元気は残っていなかった。
「ンなこと信じられるかよ！！ふざけn
『前々から問題児として知れている貴女方と、
転校してきてから比較的真面目に生活してきた私。
教師はどちらを味方するのでしょうね？』
なｯ……………ぐ、｣
悔しそうに表情を歪める子供たち。
『…では。失礼します』
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ダーカー - 1か2がみたいです！お願いしますm(_ _)mm(_ _)m (2021年11月4日 23時) (
レス) @page28 id: 80264e36de (このIDを非表示/違反報告)
ﾘｰｻﾝ - 個人的には2番目が見たいです！更新頑張ってください！ (2021年10月17日 13時) (レス) @page28 id: 2ccc567f0f (このIDを非表示/違反報告)
ノンレム - 個人的に1か2がみたいです！応援してます！ (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3af77494df (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - ３番が見たいです!!更新頑張ってください!(≧▽≦) (2021年9月29日 21時) (レス) id: 265680ab33 (このIDを非表示/違反報告)
天歩(プロフ) - 個人的に3番が読みたいです！頑張ってください！ (2021年9月28日 16時) (レス) @page28 id: 89d9d234ac (このIDを非表示/違反報告)
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