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26話 ページ30

及川side


A 「バレー、好きなんです、けど、それだけじゃダメですか?」


はっきりと澄んだ声でそう言われる。


…は?


A「あっ、すみません。後でと言われたのに…

では、もう1つのスポドリのカゴ持ってきますね…!」


それだけ告げてAちゃんは去っていった。


え、何。この俺がなんかやっちゃった感。
何?


松川「及川1本取られてんじゃん」

花巻「ウケる。」


横で見てた野次2人がウェーイと、つかかってくる。



『はあああ?!?!うるさいよ!!だって、そう返ってくるとは思わないじゃん!!!!』


岩泉「だから、こっちも色々あっけどアイツにも色々あるから後でにしろって言っただろうが!!」

松川「というか及川が知らなすぎるだけだろ、ねぇ花さん。」

花巻「そうよ松さん。俺さっき教えてた時仲良くなったもーん」


あんな可愛い子なかなかいねぇよぉ?なんて言うマッキー。いや、何してんの?


……今までのマネージャーなんて、部員目当てか、目立ちたがり屋か、どっちかのはずだったのに。


なんなんだ?あの、純粋な目は。



もしかしたら彼女は、、違うのかもしれない。




A「スポドリこれで全部ですっ…!」


ゴッ、とスポドリがたくさん入ったカゴを床に置き、ふう、と一息つくAちゃん。

…というか、今日入部初日じゃん、初日からやってるの。この子。




……



…調子狂うな、もう…






『〜〜っありがとう!初日なのにお疲れ様』



俺がそう言うと、Aちゃんはこちらに笑顔を向ける。

A「いえ、こちらこそ、ありがとう、ございます…!」




『お前ら!新入りマネージャーちゃんがスポドリ作ったから休憩!!』



「「「アス!」」」





**


花巻「…というか俺、Aちゃんにスポドリの粉とか水とかの分量教えてないのによく作れたな」

A「…えっと、スポドリの粉の箱を見れば丁度いい分量わかります、けど………」


あたかもそれが普通だと言うようにそう言うAちゃん。


花巻「…いや、お前凄いわ。」

『うん、俺もそう思う。』

松川「異議なし。」


A「……?」




今まで次々と辞めていったマネージャーたちが悲劇の産物(ダークマター)を生み出していたことは、心の中に留めておこう。

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ダーカー - 1か2がみたいです!お願いしますm(_ _)mm(_ _)m (2021年11月4日 23時) (レス) @page28 id: 80264e36de (このIDを非表示/違反報告)
リーサン - 個人的には2番目が見たいです!更新頑張ってください! (2021年10月17日 13時) (レス) @page28 id: 2ccc567f0f (このIDを非表示/違反報告)
ノンレム - 個人的に1か2がみたいです!応援してます! (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3af77494df (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 3番が見たいです!!更新頑張ってください!(≧▽≦) (2021年9月29日 21時) (レス) id: 265680ab33 (このIDを非表示/違反報告)
天歩(プロフ) - 個人的に3番が読みたいです!頑張ってください! (2021年9月28日 16時) (レス) @page28 id: 89d9d234ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒔野 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年7月11日 23時

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