▽07 ページ7
考えていても何も変わらない。とりあえず中に入ろう…。
『はぁ…』
暗闇に掻き消されてしまいそうなくらいの小さな溜息を零しつつ、足音を立てないようにしてアパートの階段を上る
そう言えば、今何時だろう。
バイト終わったのが22時で、その後誘拐されて色々あったから…もしかしたらもう日付け変わってるかもしれない。
明日も授業あるし、お風呂入ったらすぐに寝よう。
食欲ないから何も食べなくていいや。
洗濯物も…明日でいっか、
そんな考え事をしていたらいつの間にか自分の部屋に到着
鍵を使ってドアを開け、玄関に入る同時にすぐに鍵をかける。
『ただいまー…』
誰かから返事が返ってくるわけでもなく、不気味なくらいにシン、とした部屋。
もう慣れたものだ。今更寂しいとも思わない
電気を付ければ至ってシンプルな見慣れた部屋が目に入り、ようやくここで、家に帰ってこれた。という実感が湧いてくる
背負っていたリュックを下ろして、引き出しから早速通帳を手に取る。
『全然足りない。』
中を見て再び絶望した。
お金は貯めるタイプだから数十万単位は貯まっているが、3000万にはやはり程遠い。
『…お風呂入ろ、』
もう考えるのは後にしよう。
これ以上考えると頭が痛くなりそうだ
通帳を静かに閉じて、机の上にそっと置いた。
_
「おはようございます。本日の最高気温は正午から午後にかけての……」
TV画面から流れるお天気お姉さんの声
それを聞きながら、カーテンを開ける
眩しい光に、快晴の青空。…うん、いつも通りの朝だ。
昨日から既に朝を迎えた
ベッドに潜ってもこれから先の不安と心配が襲ってきて全然寝付けなかった。
結局眠りについたのは朝方4時頃。
3時間しか寝ていないから体が重いし怠い。
目が覚めても昨日の出来事が受け入れられず、全て夢のようにも思えてきた
が、机に置きっぱなしにした通帳を見た途端一気に現実に引き戻されていく感じがした。
『あれ、お弁当作ったっけ、』
大学に行く準備をしていると、ふとお昼の存在を思い出す
お弁当箱を見てみるが案の定何も入っていない。
急いで冷蔵庫を開けてみるも材料が無い。
『あー…バイト帰りに買おうと思ってたんだ、』
時間もないし、仕方ない。今日は食堂で食べよう…
『あぁ、もう…』
なんでこう、とことんツイてないんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nana - 普通にウォヌがイケメン過ぎてしんどいっすwいやー心臓飛び出ましたね〜ww (2018年7月2日 19時) (
レス) id: 76fbcbb80d (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - セヨ二さん» ありがとうございます！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 96b842859d (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - yuna10130903さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 96b842859d (このIDを非表示/違反報告)
セヨ二 - ヤバい。マジでカッコいいです特にハオがバカカッコいいです語彙力無くてごめんなさい、すごく好きです更新待ってます! (2018年6月13日 5時) (レス) id: e4e79d2837 (このIDを非表示/違反報告)
yuna10130903(プロフ) - こうゆう小説なかなかないので嬉しいです！更新待ってます！応援してますp(*≧ω≦)/ ﾌｧｲﾃｨﾝ♪ (2018年6月12日 21時) (レス) id: 295ad691d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Is x他1人 | 作成日時：2018年6月10日 14時
