▽12 ページ12
「嘘はよくないよ…って僕の立場から言われても困るよね」
苦笑しながら頬を掻くソクミンさん
立場…っていうのはきっとヤクザっていう事なんだろう。
一昨日会ったメンバーの中で唯一優しいソクミンさんだけど、自分がヤクザっていう立ち位置にいる事はきちんと把握してるみたい
でもヤクザがどういう組織なのかは理解してるのかな。
何でこんなに優しい人があんな危険な組織にいるんだろう
只々疑問に思う。
一人で首を傾げていると、隣を歩いているソクミンさんが再び口を開いた
「学食全部売り切れちゃったの？」
『あ、えっと買えたのは買えたんですけど…』
「けど？」
『なんていうか、他の人にあげちゃったっていうか、』
「え！？なんで！？」
突如耳に響いた大きな声。それにビックリして思い切り肩が揺れる
それに気づいたのかソクミンさんは「あ、ごめん」と言って口元に手を当てた
『その人の食べたかったやつがちょうど私で最後で、困っていたからつい、』
意味もなく恥ずかしくなり、次第に目線は下へと下がっていく
馬鹿な女、とか、チョロい、とか思われたらどうしよう。
実際自分でも思うし…
俯いていると頭上からAちゃん。と呼ぶ声が聞こえてきた
「他人の心配をして自分は後回しに…なんて考えたらダメだよ」
『そう、ですかね…？』
「うん。きっとAちゃんは優しいから分からないだろうけど。…他人なんて二の次でいいんだよ」
いやいや、ソクミンさんも人のこと言えないですよ。
と言いたかったけど、流石に馴れ馴れしいと思ったので言葉が出る直前で何とか飲み込んだ
「じゃあお腹空いたでしょ？その後も何も食べないでいたの？」
『はい。…あ、でもミンハオさんがバイトに行く前、パンとお菓子をくれました』
「え、そうなの？ハオが？」
小さく頭を上下に振ると目を丸くされた
その様子からして驚いているように見える。
「あのハオがそんな事したんだ。密かに心配してたのかな」
でもすぐにソクミンさんは口元を緩ました
『あ、えっと、私には働いてもらわないといけないから、らしいんです…』
「ハオはツンツンだからそういう事しか言えないんだよ」
『ツンツン…？』
「うん、怖そうに見えるけどああ見えて女の子には弱いんだよ。だからツンツン…いや、ツンデレの方が正しいかな？」
あのミンハオさんが…？
デレてる所なんて全く想像がつかなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nana - 普通にウォヌがイケメン過ぎてしんどいっすwいやー心臓飛び出ましたね〜ww (2018年7月2日 19時) (
レス) id: 76fbcbb80d (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - セヨ二さん» ありがとうございます！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 96b842859d (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - yuna10130903さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 96b842859d (このIDを非表示/違反報告)
セヨ二 - ヤバい。マジでカッコいいです特にハオがバカカッコいいです語彙力無くてごめんなさい、すごく好きです更新待ってます! (2018年6月13日 5時) (レス) id: e4e79d2837 (このIDを非表示/違反報告)
yuna10130903(プロフ) - こうゆう小説なかなかないので嬉しいです！更新待ってます！応援してますp(*≧ω≦)/ ﾌｧｲﾃｨﾝ♪ (2018年6月12日 21時) (レス) id: 295ad691d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Is x他1人 | 作成日時：2018年6月10日 14時
