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「そーちゃん家、いく」
「湧がいれば、いいけど」
「湧くん今日は遅いって」
「でも、」
やだ、行くってミユの細い腕が腰に回って抱き着かれる。
ふわって香るミユの匂いに、頭がくらくらしそうで、
「…わかったから、」
「ありがと、そーちゃん」
湧がいればいい、なんて言ったくせに、ミユの腕は解けずにいる自分がほんとに嫌い。
湧への罪悪感とか、ミユへの気持ちとか、頭の中がごちゃごちゃになって時々どうしていいかわからなくなる時がある。
湧のことも、ミユのことも、大切で大好きだから、
「っ、ミユキ！」
「わく」
バタバタと誰かが走ってくる音がして、振り向けば焦った様子の湧の姿。
おれの腰にまわるミユの腕に一瞬だけ悲しそうな顔を零した湧に、なんとも言えないモヤモヤした気持ちになる
「湧くん、委員会は？」
「クラスのやつに代わってもらった」
「大丈夫なの？」
「うん。でも、颯太がいるなら…俺、」
「やだ、湧くんがいい」
いとも簡単に離れた細い腕は、するりと湧の腕を掴む。
いつもの定位置。
湧は申し訳なさそうな顔のまま、何か言おうとしてたけど、
湧が来てくれてよかったって、それだけ言ってそのままふたりに背を向けた。
自分の彼女のくせに、なんであんな顔するのかわかんない。今さらおれに気なんか使わなくていいのにさ。
気晴らしに深田たちと合流しようとしたけど、頭に過ぎったのはAちゃんの顔で。
どうしても会いたくなってしまうおれは、ミユなんかよりずっとずっとずるいのかもしれない。
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アオ(プロフ) - もちゃさん» ありがとうございます！続編でも、楽しいをお届けできるよう、更新がんばります(^^) (2020年11月22日 1時) (
レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございます！続編公開致しましたので、ぜひ楽しんで頂けたら幸いです(^^) (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。続編公開致しましたので、ぜひ楽しんで頂けたら幸いです(^^)嬉しいコメントにお応え出来るよう、続編の更新もがんばります！ (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - S_uchimura**さん» 無事に続編公開致しました！いっぱい感想ありがとうございます(^^)うれしいです！読者様のお声を励みに続編の更新もがんばります！ (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - kisaさん» 続編でも、平塚くん、内村くん共にたくさん活躍させる予定ですので、楽しんで頂けたら幸いです(^^)コメントありがとうございます。 (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年11月18日 22時
