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「A、俺琳寧くんと買い出ししてくるから」
『あ、うん。行ってらっしゃい』
「うっちー、ゆっくりしてってね」
「うん、ひらつありがとぉ〜」
颯太くんの背中をポン、として裏口から出ていった翔馬。
横を通る時にしっかりわたしの背中もポン、ってしてったから、そういう事なんだろうか。
りんちゃんと翔馬が買い出しにいって、静かになった店内
キッチンの方で黎くんがコーヒー豆を挽いてる音だけが響く
「なんかね、」
『うん？』
「Aちゃんの顔、見たくなっちゃった(笑)」
そう零した颯太くんの顔を覗き込めば、今にも泣きそうな顔で笑う姿
颯太くんの言葉に、また心臓がきゅんと揺さぶられる
『うれ、しい』
「ごめんね、」
何に対してのごめんね、なのかよくわからないけど、
わたしは颯太くんの事が好きだから、そうやって言ってくれて嬉しいよ。
そんな意味も込めて、そっと颯太くんの頭を撫でてみる
「っ、Aちゃん」
『なーに？』
「今だけ、今だけだから…ゆるして」
そっと伸びてきた颯太くんの白い手。
あの頃よりだいぶおっきくなった颯太くんの手が、わたしの右手を包んで揺する
『っ、泣かないで、颯太くん』
「…Aちゃんの手、つめたくてきもちーね」
ぎゅっと目を瞑った颯太くんの瞳からポロッと涙が零れる。
颯太くんがこうして泣く時は、きっとまたあの子絡みで、
その姿に締め付けられるように胸が苦しくなるけど、
わたしを頼ってくれたのがなによりうれしくて、でもやっぱり切なくて、
『大丈夫だよ、大丈夫』
「…おれ、Aちゃんのこと、」
すきになりたかった、って小さく小さく吐き出された颯太くんの言葉。
最初からわかってたはずなのに、
そんな言葉に傷付いちゃって、ほんとにわたしバカだなぁ。
すきになってよ、颯太くん。
その言葉は言えずに、飲み込んだまま。
コーヒーの香りが漂い始める静かなジャズミュージックが流れる店内で、ただ颯太くんの手を小さく握り返した。
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アオ(プロフ) - もちゃさん» ありがとうございます！続編でも、楽しいをお届けできるよう、更新がんばります(^^) (2020年11月22日 1時) (
レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございます！続編公開致しましたので、ぜひ楽しんで頂けたら幸いです(^^) (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。続編公開致しましたので、ぜひ楽しんで頂けたら幸いです(^^)嬉しいコメントにお応え出来るよう、続編の更新もがんばります！ (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - S_uchimura**さん» 無事に続編公開致しました！いっぱい感想ありがとうございます(^^)うれしいです！読者様のお声を励みに続編の更新もがんばります！ (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - kisaさん» 続編でも、平塚くん、内村くん共にたくさん活躍させる予定ですので、楽しんで頂けたら幸いです(^^)コメントありがとうございます。 (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年11月18日 22時
