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目「あ、」
渡「お、噂をすれば目黒じゃん(笑)」
『っ、じゃあ私は』
目「…待って」
給湯室の扉が開いて顔を覗かせたのは、例の奴。
気まずそうに作り笑いを零したのが見えたから、慌ててそこから逃げようとしたのに、
『な、に…』
目「この間は、いきなりごめん…」
『いや、』
渡「え？！この間ってなに？！俺それ知らないんだけど！！なに！」
空気読めよ、くそ翔太！！
微妙な空気が流れたそこに翔太のバカでかい声が響いて、
中途半端な位置で立ち止まってしまっていた私と、扉の前で俯いたままの蓮の腕を引いた翔太に促されて何故かそのまま沈められたソファ。
渡「で？」
『で？じゃねーよ空気読めねーのかよ』
渡「口悪ぃなほんと」
『あんたに言われたくないんだけど』
渡「は？お前よりマシですけどー」
目「ははっ(笑)ほんと、変わんないね、昔から」
『っ、』
渡「こいつマジで成長しねーもん」
『あんたもな！！』
私たちの小競り合いに楽しそうに笑う蓮は、懐かしむように目線を動かすとちょっと気が抜けたようにソファーの背もたれに身体を預ける
目「…Aがそういう子だって、頭ではわかってたはずなのに、離れるって思ったら勝手に不安になっちゃって、…それであんなこと、」
『…もう、終わったことだから』
目「それでも俺はずっと後悔してた。」
向かいのソファ、斜め前に座る蓮の俯いた顔は、あの頃の面影を残したまま。
目「だから気持ちばっかり焦って、久しぶりに顔見たら思わず…その、ごめん」
『…いや。あの頃は、私も、その、ごめん、いろいろ…』
私の言葉に驚いたように顔を上げた蓮。
そりゃそうか、どんなに私が悪くても、喧嘩をして蓮に謝ったことなんて一度もなかったんだもん。
『ごめんなさい…』
目「んーん、そういうとこも含めて好きだったから」
蓮のこういうストレートな愛情表現にいつも内心タジタジで、
可愛くない私はうるさいなんて一言で片付けることしかできなかった気がする。
今こうして素直にごめんなさいと口にできるのはきっと颯太くんのおかげなんだろうな。
渡「なんかよくわかんないけど仲直りじゃん」
『別に仲直りもなにもないし』
目「…俺、また頑張るわ(笑)」
何を？って首を傾げた翔太に、曖昧に笑った蓮。
頭の片隅に小さくあった懐かしくて痛い記憶が、ちょっぴり和らいだ気がした。
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めい(プロフ) - わー！！！！更新してくださってありがとうございます！！！ずっと待ってました‥とても嬉しいです！好きです‥‥！！ (2021年9月16日 18時) (
レス) id: 6c44e7bf29 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 面白いです！素敵な作品ですね更新待ってます (2021年4月10日 15時) (レス) id: 30cf67c532 (このIDを非表示/違反報告)
なるぽ(プロフ) - 好きすぎて何回も見返しちゃいます！投稿待ってます！ (2021年4月10日 7時) (レス) id: fa503700e0 (このIDを非表示/違反報告)
h - やっぱりこの作品が世界一好きです……いつかまた更新してくださる日を気長に待っています^ ^ (2021年3月22日 23時) (レス) id: 9a85b7fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2021年1月7日 18時
