七柱 ページ8
皆が焦っている中、桜喜は服を藤色の生地に桜の花が刺繍された着物に、髪を横に結び直してとある雪山の木々を飛びながら移動していた。
桜喜『出掛けると書いて出て来たから問題ないだろう』
そう一人で呟きながら進んでいくと、一件の家が見えてくる。
桜喜『着いたか』
ふわっとその家の近く降り立つと、丁度中から一人の女性が出て来た。
？「お帰り。桜喜」
桜喜『ただ今。"母さん"』
現れたのは、優しい笑みを浮かべた桜喜の母・葵枝である。
葵枝「子どもたちもいるわ。その口調"戻してね"」
そう言った葵枝に、桜喜は困ったように笑って肩を竦める。
桜喜『当たり前じゃない。あんな汚い言葉、子どもたちに使って欲しくないもの』
いつもとは違ったどこかほっとするような優しい声色と口調に、葵枝は優しく笑う。
？「どうしたの？母ちゃん。あ！お姉ちゃん！」
？「わぁ！お姉ちゃんだ！」
？「わぁーい！」
？「お姉ちゃん！」
桜喜『ふふ、ただ今。"竹雄、茂、六太、花子"』
家から元気よく飛び出して来たのは、次男の竹雄、三男の茂、四男の六太、三女の花子だ。
竹雄「なな！いつ帰って来たんだ！」
茂「いつまでいれるの！」
六太「抱っこして！」
花子「一緒に遊ぼう！」
四人で桜喜を囲んで嬉しそうに話していると、また誰か出てくる。
？「お姉ちゃん！」
桜喜『ただ今。"禰豆子"』
桜喜がいない間の弟、妹の面倒を見ていた次女の禰豆子。
禰豆子「お帰り！今回は早かったね！」
桜喜『まぁね。ちょっと、お休みもらったから来ちゃった』
そう言って笑うと、禰豆子もつられて笑う。
？「お姉ちゃーん！」
桜喜『わぁ、顔が真っ黒になってるよ"炭治郎"』
背中に大量の薪を背負った長男の炭治郎が、嬉しそうに走って来た。
炭治郎「お姉ちゃんお帰り！」
桜喜『ただ今。それより、顔拭こっか』
禰豆子が持っていた手拭いを借りて顔を拭いてやると、炭治郎は可愛らしい笑みを浮かべる。
炭治郎「お姉ちゃん、今回はいつまでいれるの？」
桜喜『んー、今回は一日しかお休みもらってないから、早めに帰るかもね』
そう言うと、炭治郎を含めて弟、妹達が残念そうな顔をした。
桜喜『ふふふ、今度のお休みは二日か三日もらってお泊りしちゃおうかな〜』
花子「本当！」
その言葉に、ぱっと顔を明るくして上げる弟、妹達を、桜喜は微笑みながら見る。
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Suzu - 続きが気になります！更新頑張って下さい！ (2019年10月3日 19時) (
レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
スゥ - すっごく面白いです！早く続きが読みたいですが、無理をせずに更新頑張って下さい！ (2019年8月28日 1時) (レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
なきき - この話が大好きです!!!!!続き楽しみにしてます。頑張ってください (2019年7月15日 14時) (レス) id: cdddd9fcdb (このIDを非表示/違反報告)
りな - 面白くて好きです！続きを楽しみに待ってます。無理をせず少しづつ更新してください。応援してます！！ (2019年6月2日 6時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - 続きが気になります！しっかりしたお姉ちゃんって感じが好きです！後、鬼舞辻との絡みも面白い！更新頑張って下さい！ (2019年6月1日 23時) (レス) id: fb4eedb2d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ranki | 作成日時：2019年5月15日 22時
