31（To side） ページ34
ベロベロになっているAを、初めて見た。
いつだって俺らが酒でダメになっているとき、水を片手にバカだなあって笑ってるのがAだったからだ。
「千葉！こんなんになるまで飲ませちゃだめでしょ！」
今は虫さんが千葉に説教中だ。
Aは和室に敷いた布団で寝ている。
2人が帰ってきたのは、結局見送ってから3時間くらい経ってからだった。
正直、勝ったのが千葉でよかったと安心していた。千葉はパコパコ大臣とか言われてはいるけど、Aに対してはめちゃくちゃ慎重っていうか、行動を起こしてない印象だった。
だからなかなか帰ってこなくても、普通に2人で楽しんでるんだろうなと思っていた。
けれどチャイムが鳴って2人を出迎えると、Aは半分寝たような顔で千葉に寄りかかっていて、思わず自分の方に引き寄せた。
あ、としくん、ただいま、と今度は俺に寄りかかるAは、相当酔っているようだった。
手を離せば今にも眠りについてしまいそうだったので、千葉と2人で靴と上着を脱がせ、どうにか和室に運んだ。
布団に寝かせると、数秒も経たずに寝息が聞こえてきて、なんだなんだとみんなが集まってきて、今に至る。
「な、なんか気づいたらこんな感じで…」
「あれ、千葉は意外と普通だね」
「俺はほとんど飲んでないよ、Aがすごい勢いで飲んでくから、危ないなって思って飲むのやめたんだよ」
むしろそれを褒めてよ、と言わんばかりの表情だ。
「それで、そうだ、カメラ！」
「ああ、本当にサブとってきてくれたんだ」
「ちょっと見てよみんな、ちゃんとAが話してくれたんだけど、俺には、」
どうすればいいか分かんなくて、と俯く千葉。
俺なんかが勝っちゃったから、と申し訳なさそうにしている様子に、Aは一体どんな話をしたのか不安になる。
「そんな、驚くような話でもないんだけど、Aもありきたりな話だよねって言ってたし、」
「うん」
「でも俺、Aがあんな悲しそうな顔すんの初めて見て、どうにかしてあげたいって、」
「…」
「思ったけど、どうすればAが元気になるのか、わっかんなくて、」
とにかくみてよ、と録画画面を開く千葉。みんな黙って、その画面に集中した。
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定期入れ(プロフ) - はるよさん» コメントありがとうございます！◎あのニコニコしたりょうくんに陰ながらめちゃくちゃやきもきされたい欲が滲み出た文になっちゃってます（ ; ; ）（笑） (2019年7月15日 15時) (
レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
はるよ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。私はりょうくん落ちを希望致します！過保護なりょうくん、、是非付き合ってほしいです！よろしくお願い致します。 (2019年7月14日 21時) (レス) id: 232a961ca6 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - 怜さん» こちらこそありがとうございます！（＾Ｏ＾）◎そうなんです、りょうくん、正直めちゃくちゃ書きやすいんです（笑）コメント本当にありがとうございます！ (2019年7月11日 11時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 定期入れさん» わざわざありがとうございます！ あの溺愛っぷりを見てるとりょうくん落ちがいいです…けど他の方が仰ってるようにともやんもみてみたい…笑 (2019年7月10日 20時) (レス) id: 291ffdfed4 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - なさん» コメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです（ ; ; ）ともやん推し嬉しいです◎ (2019年7月10日 9時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：定期入れ | 作成日時：2019年3月17日 17時
