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「虫さん、作戦は失敗じゃない？」
相手は千葉だし、とニコニコ笑いながら近づいてきたりょうくんは、心なしか余裕がなさそうに見えた。
あの後、千葉とAは僕が予約した個室の居酒屋に向かった。
そして僕らはというと、2人を置いてもっとバカ高い焼肉にでも行けばよかったんだけど、そんなテンションでもなく、なぜかガストのデリバリーで夕飯を済ませていた。
みんな各々編集をしたり、ゲームをしたり、好きなように過ごしている。
「…でも、なかなか帰りが遅いね」
にやりと自分でもわかるほどいやらしい笑いを向けると、りょうくんは少しだけ顔を歪めた。そうだよりょうくん、もっと焦らなきゃ。状況次第では千葉だって、Aのことを射止める何かを発揮できるんだから。
「虫さん、虫さんは結局さ、Aにどうなってほしいの？」
「そりゃあ、幸せになってほしいさ」
「なんでも分かってるような顔して、それなら虫さんが幸せにしてあげればいいのにって、みんなが一度は思ってると思うけど？」
「無理だよ」
「彼女がいるから？Aのことそんなに気にかけるなら、彼女と別れてAと、」
「僕がそれを一度でも考えなかったと思う？」
少し睨みつけるようにりょうくんを見上げる。歪んだ顔が更に歪んだのが分かった。
…彼女のことは好きだ。でも、彼女と付き合っているのは、Aとよりも早く出会ったからというだけに過ぎない。
僕は何度もAに恋に落ちそうになって、その度に彼女とのことを思い出して我にかえるを繰り返していた。
彼女のことは好きだ。何度でもいうけど、本当に好きだ。
けれど、Aと付き合えるというのなら、僕は簡単にAのことを好きになれると思う。なんてずるい男なんだと、誰かに罵ってほしいくらいだ。
「…でもねりょうくん、違うんだよ」
「なにが、」
「Aは、僕のことを信じてるんじゃない。彼女がいて、絶対にAには手を出さない良識がある僕を、信じてるんだ」
Aが怖いのは、誰かとそういう関係に、チープな言い方をすると、恋仲になるということ。そういう心配がない僕を、頼って、兄のように慕っている。それだけだ。
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定期入れ(プロフ) - はるよさん» コメントありがとうございます！◎あのニコニコしたりょうくんに陰ながらめちゃくちゃやきもきされたい欲が滲み出た文になっちゃってます（ ; ; ）（笑） (2019年7月15日 15時) (
レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
はるよ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。私はりょうくん落ちを希望致します！過保護なりょうくん、、是非付き合ってほしいです！よろしくお願い致します。 (2019年7月14日 21時) (レス) id: 232a961ca6 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - 怜さん» こちらこそありがとうございます！（＾Ｏ＾）◎そうなんです、りょうくん、正直めちゃくちゃ書きやすいんです（笑）コメント本当にありがとうございます！ (2019年7月11日 11時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 定期入れさん» わざわざありがとうございます！ あの溺愛っぷりを見てるとりょうくん落ちがいいです…けど他の方が仰ってるようにともやんもみてみたい…笑 (2019年7月10日 20時) (レス) id: 291ffdfed4 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - なさん» コメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです（ ; ; ）ともやん推し嬉しいです◎ (2019年7月10日 9時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：定期入れ | 作成日時：2019年3月17日 17時
