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なんでバレたああ ページ20

こうなったら自力で逃げるしかない。


いや、逃げるってどこに?そもそも恭弥から自力で逃げるって不可能なんじゃ…?


小さな抵抗として、後ろに後ずさるが恭弥は御構い無しに近づいてくる。


ああ、もうこれは逃げられない。


諦めと同時に恭弥が目の前に来て、腕をガシッと掴まれる。


うわあ、やっぱり背が高いなあ…そりゃそうか、恭弥も私より年上なんだから。


というか、掴まれてる腕が痛い。いや、まじで痛い。



「きょ、恭弥…」



小さく彼の名前を呼ぶが、怖くて目は合わせられない。


とりあえず10年前の失態を謝らないと…


「あの、10年前のことは本当にごめんなさい…」



だから睨まないでください。
そして逃げないので、腕を離してください。



「今までどこにいたの…」



「え?」



腕を掴む力が強まる。




「えっとー…それが私、記憶が無くてですね…」




「…」




「気がついたらみんな10年後の姿で、私もびっくりしてるというか…」



みんなと同じ説明をするが、恭弥の顔がだんだん怖くなっていってるのは気のせい気のせい…




「誰かにそう言えって言われたの。」



「え?」



「それとも自分で考えた?」



「いや…」




「そんな嘘で僕を騙せると思ったら大間違いだよ。」



「いや、ほんとに…記憶が…」



「なら、僕の目を見てもう一度言ってみなよ。」



グイッと腕を引っ張られて、私と恭弥との顔の距離はほんの数センチ。


やばいやばいやばい。

なんで?なんで嘘だって分かったの?ザンにもバレなかったのに…



「記憶喪失が何だって?」



「うっ…」



うっ…じゃないよ!自分!今の反応で絶対嘘だってバレた。いやだって怖いんだよ。てか、なんで嘘がバレたのかも分かんないし。




「早く言いなよ。僕に隠し事は無しって約束したでしょ。」



したんじゃなくてさせられたんだよ。


ああああ、言えって言われても、なんて言えばいいんだよおお

神さまのせいなんです。なんて言えるわけないし…別の世界から来たことを言ったら強制送還だし。嫌だよ、リボーンの世界大好きなのに。

かと言って、他の言い訳も思いつかない…


恭弥の目が私の目をじっと見つめる。




「言えない…」



「言って。」



「言えないんだってばああ」





もう本当に勘弁してください。

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←ん?夢かな?



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ゆん - 更新楽しみにしてます! (2020年5月11日 14時) (レス) id: 72cd235cd7 (このIDを非表示/違反報告)
amin(プロフ) - 優さん» なんと重大なミスを…訂正しておきます!教えてくださってありがとうございます!! (2019年9月8日 23時) (レス) id: e68881c356 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品ミー好きなので更新楽しみにしてますー! (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは!雲雀さんの口癖噛みじゃなく咬みですよー。 (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:amin | 作成日時:2019年9月2日 17時

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