あははは… ページ13
私が今どこにいるかというと…なんと、あのザンの膝の上だ。
ガッチリと腕を回され、身動きがとれない。
「…あ、さっきのは冗談で…もうどこにも行かないから…」
すると、私を抱きしめる腕が強くなる。
痛い、痛い。脇腹の骨が折れる…
「逃げるって言うのは言葉のあやだったんです。…あはは」
笑って誤魔化すも、みんなの視線は私に集まったまま。
画面の向こうにいるツナもなんだか私を睨んでいるような…
「ザンザス…雲雀さんが着くまで、絶対にそこからAさんを出さないようにして。」
「ちょっとツナ？！」
「なんなら、足にも手錠つけていいから。」
「な、何言ってるの？！」
「…フラン。手錠もってこい。」
「分かりましたー」
「え？！ザン？！」
足にも手錠なんてつけたら、本当に何もできないじゃんか！
ツナは私の味方だと思ってたのにいいい
「ちょっと、ツナ！いくらなんでも足にまで手錠つけることないでしょ！」
「だってAさん、さっきの逃げるって言葉冗談じゃないでしょ」
ギクッ…さすがツナ…相変わらず鋭い…
「いや、だって…ツナだって知ってるでしょ。
恭弥の怖さ。いつかは会ってちゃんと謝るけどさ…まだ心の準備が…」
「Aさんは分かってない…」
「え？」
「この10年間、俺たちがどれだけAさんを捜して、どれだけ会いたかったか…」
「…」
「それに、さっきも言ったけど一番Aさんを捜してたのは雲雀さんなんだよ？」
それは分かってるけど…
「でも、だからって両手足を拘束するのは…」
「…10年前、Aさんの意思で姿を消した可能性もある…。それって記憶が戻った時、またいなくなる可能性もあるってことだよね？」
「「「「っ！！！」」」
そのツナの一言でみんなの雰囲気が一気に変わる。
「いや、そんなことは…ないと思うけど…」
だって、記憶喪失は嘘だし…
「絶対ダメだ。Aがまたいなくなるなんて、王子そんなの耐えられない。」
「その考えはなかったぜえ、Aが自らの意思で姿を消したなんて…」
…やばい。話がどんどん悪い方向に…
自らの意思で恭弥との約束をすっぽかすなんてそんな怖い事私にできるわけないでしょ！
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ゆん - 更新楽しみにしてます！ (2020年5月11日 14時) (
レス) id: 72cd235cd7 (このIDを非表示/違反報告)
amin(プロフ) - 優さん» なんと重大なミスを…訂正しておきます！教えてくださってありがとうございます！！ (2019年9月8日 23時) (レス) id: e68881c356 (このIDを非表示/違反報告)
優 - この作品ミー好きなので更新楽しみにしてますー！ (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
優 - こんばんは！雲雀さんの口癖噛みじゃなく咬みですよー。 (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amin | 作成日時：2019年9月2日 17時
