【忍足侑士】護ったるから…【禁戒】 (ページ25)

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The HUNDRED-SiXTEENTH.. ページ25

～忍足家前～

なんでもっと早ぅに追いかけんかったん？

俺ホンマ情けないわ
もう今さらやんな、追うん遅いわ…

今さら探したとこで………

忍足「…A……」

A「え…っ!?」

忍足「なっ!?」

A「っ侑士!?」

忍足「A!?」

嘘やろ

俺頭おかしなって、幻覚でも見とるんやろうか…

絶望しながら外出たら
家の前におるはずない、Aが…

気のせいかいな。目ぇ赤ぅなっとる

アカン
安堵と嬉しさで身体竦んで動けんわ

…って、言いたいとこやけど

もう逃がさへんよ、A……！

忍足「よかった…A…… まだ遠くまで行ってへんで…」

A「い、今行くトコなんだからっ!!」

忍足「待って、なあ、お願いや…こっちおいで……な？」

A「侑士なんて……大っキライ!!」

忍足「ｶﾞｰﾝ)…A………」

A「ﾊｯ)…っ……、…………サヨナラ」

駆け出すA。

嫌いて…はっきり言われてもうた
もう俺のメンタルボロボロや。

こんなんで、何がポーカーフェイスやっちゅーねん

でもな。

もうええねん、そんなん。

Aが俺の側におってくれるなら………！

-ASiDE-

私の懺悔が神様に通じたのかな？

侑士がイキナリ家から飛び出してきたのはビックリした。

あと、嬉しかった。

ただ心でそう思っていても、
絶対ソレを表に出してくれないのが私

だからまた

過ちを犯す………

忍足「よかった…A…… まだ遠くまで行ってへんで…」

A「い、今行くトコなんだからっ!!」

忍足「待って、なあ、お願いや…こっちおいで……な？」

A「侑士なんて……大っキライ!!」

忍足「ｶﾞｰﾝ)…A………」

A「ﾊｯ)…っ……、…………サヨナラ」

思ってもいないコトが口から放たれる
最低だよ、私…

反対でしょ？私の言いたいコトは

侑士のあからさまに傷ついた顔が、頭にこびりついて離れない

こんなつもりじゃなかったのに…

もうダメ
こんなに侑士を傷つけておいて

今さら侑士の言葉に甘えちゃ……

サヨナラ、今度こそ本当に。

忍足「………待っ…………!!(ｷﾞｭｳｩ」

…侑士の、バカ

コレ以上私を甘やかさないでよ……
コレ以上私に優しくしないでよ……

私、ホントに…侑士から離れられなくなっちゃうでしょ…………