CCG_05 ページ7
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「ふふんふふんふ〜ん♪」
「A」
「ふふーんふーん、はい〜?」
「局内で鼻唄はよせ」
「丈さ〜んだって〜たまに〜歌ってます〜♪」
「………」
そんな事、あったか。
自覚がないんだが。
とりあえず局内でそれを歌うのはやめてくれ。
意外と機転の利く倉元なら、
もうQs班と合流して案件もだいぶまとめてあるだろう。
むしろ少し遅くなってしまった。
…この阿呆のせいで。
「たけさんの〜パンツ〜ワインレッドの〜パンツ〜♪」
「A」
「ふーんふんふんふ〜」
「そのヘンテコな歌を今すぐやめたら、
今週末にでも焼肉に連れて行ってやる」
ピタリ。動きを止める小動物。もといA。
「お肉、です…?」
「ああ、食べ放題だ。」
「…………
参りましょう、丈さん。会議室はすぐそこにございます。」
ちょろいやつめ。
急にかしこまった間抜けな部下の後ろ姿を見て、
思わず笑みをこぼす。
妹がいたらこんな感じだろうか。
いや、こんな手のかかる妹はいらないな。
「お待たせしましたあ〜!」
Qs班に上等捜査官以上がいないことを知ってか、
随分元気に会議室へ飛び込んだA。
中に入ると、こちらへ向かってぺこりと頭を下げる瓜江と、武臣。
「わっ ハイセ!」
「Aちゃん〜! ひさしぶり!」
なるほど。元気の理由はこれか。
同い年で、同時期に一等へと昇進したAと佐々木琲世。
警戒心は強いAだが、温厚で人懐っこい琲世にすぐに懐いたようだった。
「え、なになに、ふたり知り合い?!」
「そうなの。昔、何度か任務でも一緒になって。」
「倉元せんぱいがハイセと知り合うより前から
ずっと仲良しでしたよ〜」
珍しく男にじゃれつくAを見て、
気が気では無い様子の倉元。
待って、詳しく!!!と食い下がるが、
相手にされていない模様。
楽しい時間は後にしてもらうとして。
「会議を始める。
佐々木一等。詳細な情報の説明を。」
一声で、しんと静まった室内で。
佐々木一等の資料を読み上げる声だけが、
静かに響いた。
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ちーかま - 伊東倉元さんめっちゃ好きです。 (2018年10月29日 20時) (レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます! 丈さんの魅力もっと詰め込みたい..ほんとに素敵ですよね!更新、時間を作って頑張りたいと思います(TT)!! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます!丈さんカッコいいです泣更新頑張ってください! (2018年5月1日 2時) (レス) id: 6686156c61 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗(プロフ) - ギオさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです… そして伊東倉元好きなお方に出会えて感激です!最高に素晴らしいですよね!魅力をうまく描けるよう頑張ります!(*´∀`) (2018年4月22日 4時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - めっちゃ面白いです!高評価とお気に入り失礼します〜伊藤倉元いいですよね!今んところ一番好きなんです! (2018年4月22日 3時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2018年4月16日 4時