CCG_33 ページ35
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「平子上等殿！ 病院への手はずが整いました！！」
救急隊員が二人。
担架を担いでやって来て、ぐったりとして動かないままのAが抱え上げられる。
「A…!!」
運ばれて行く小さな身体に駆け寄りかけて、ぐっと堪える倉元。その場で踏み止まると、
「平子班長！
西園寺一等をお願い致します…！」
敬礼。堅苦しく振る舞わねば、もう自制が効かないのだろう。
溢れる感情を殺しきれないその瞳からは、「あとは頼む」という想いが痛いほどに伝わってきた。
お前の一途は、いつだってこの平子班の心を動かしてきたな。
「倉元。_______ありがとう。」
「ｯ、…はい！」
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赤いランプの光る扉をじっと見つめながら、病院の硬い椅子に座り一人、時を刻む。
俺は、今までAには、随分と無茶をさせただろう。
女の身でありながら誰より率先して戦線に身を投じ、功績を挙げ、瞬く間に強くなっていく。
それでいてあどけなく、屈託なく笑う彼女を…
『女』として認めず、一捜査官としてしか接してこなかった。
否、そうせざるを得なかったのだ。
認めてしまったら、Aへの自らの気持ちも、認めてしまう気がして_______
付かず離れずの関係のまま信頼を築き、彼女が女であるという事実から目を背けることで理性を保っていた。
自らの感情を押し殺すことでAを守っている気になっていただけ…
俺の小さなエゴで振り回して、傷つけてしまった。
「…今度は俺が説教食らう番だな、A。」
小さな身体は、今も必死に戦っている。
自嘲気味な笑みがこぼれ、そのまま奥歯を噛み締めた。
_______Aの行く先を見守り続けよう。
上司として、そして、一人の男として…
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ちーかま - 伊東倉元さんめっちゃ好きです。 (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます！ 丈さんの魅力もっと詰め込みたい..ほんとに素敵ですよね！更新、時間を作って頑張りたいと思います(TT)!! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！丈さんカッコいいです泣更新頑張ってください！ (2018年5月1日 2時) (レス) id: 6686156c61 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗(プロフ) - ギオさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです… そして伊東倉元好きなお方に出会えて感激です！最高に素晴らしいですよね！魅力をうまく描けるよう頑張ります！(*´∀｀) (2018年4月22日 4時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - めっちゃ面白いです！高評価とお気に入り失礼します〜伊藤倉元いいですよね!今んところ一番好きなんです! (2018年4月22日 3時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2018年4月16日 4時
