CCG_21 ページ23
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「タケ。______聞いたよ」
「何を、でしょう」
朝イチ呼び出されたと思ったら、
イキナリ机の上に乗り上げるかつての上司。
投げかけられた雑な質問に答えながら、
のそのそと自分も机に乗る。
次の瞬間、ボールペンを片手に襲いかかって来た。
…まぁ、いつもの事だ。
「…隠さなくていいのに。」
「はぁ…」
躱した、と思っても緩まない攻撃。
しかし怯んでもいられないので、反撃に転じる。
取った、と思い踏み込むが…
次の瞬間、俺は片膝をついて敗北していた。
悪くないけど、もう少し。
そう言いながら左手を差し出される。
この人に勝てる訳、無いのだが。
「何か迷ってる？」
「……」
自覚はない。
だがそう見えるということはそうなんだろう。
「Aと伊東一等。
次の任務で面白いことをするんだって？」
それか。如何にもこの人が食いつきそうな話だ。
「はい。」
そもそも、
「タケはもう少し、欲張ってもいいと思うけどな」
この人にだけは知られているのだ。
「いえ、弁えてますんで。」
俺が一生涯表に出さずにしまい込むと決めたはずの
「…そうか。久しぶりに会えて良かったよ」
_______自分よりずっと年下の部下への、不相応な想いを。
「また、話そう。」
フッ、と不敵な笑みをこぼして去っていく。
その見慣れた後ろ姿を見送ると、
残された感情は宙ぶらりんになって広い部屋に溶けだした。
「欲張ったら、歯止めが効かなくなるんですよ」
空っぽだったはずの自分は、
いつの間にか派手な色に染め上げられてしまった。
誰かの言葉に浮かれてしまいそうになったり、
視線がくすぐったくて照れてしまったり。
それを全て隠して、「普通に自然に振る舞う」というのは覚悟がいる。
俺は喰種捜査官で、彼女は部下。
それだけだ。
「またドヤされる前に、戻るか。」
きっと彼女は、こんな俺でもそばにいないとまたふてくされるのだ。
今は、それだけで満たされていた。
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ちーかま - 伊東倉元さんめっちゃ好きです。 (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます！ 丈さんの魅力もっと詰め込みたい..ほんとに素敵ですよね！更新、時間を作って頑張りたいと思います(TT)!! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！丈さんカッコいいです泣更新頑張ってください！ (2018年5月1日 2時) (レス) id: 6686156c61 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗(プロフ) - ギオさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです… そして伊東倉元好きなお方に出会えて感激です！最高に素晴らしいですよね！魅力をうまく描けるよう頑張ります！(*´∀｀) (2018年4月22日 4時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - めっちゃ面白いです！高評価とお気に入り失礼します〜伊藤倉元いいですよね!今んところ一番好きなんです! (2018年4月22日 3時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2018年4月16日 4時
