CCG_14 ページ16
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「その話、…確証はあるのか？」
うららかな春の日差しに包まれた局内。
時刻は午前10時を回ったところか。
「すみません、100%じゃないんですけど。」
きっと、間違いはないと思います。
ポツリ、ポツリ、と声を洩らす佐々木一等。
辺りの空気とは打って変わって、時が止まったように
暗い空気感で埋め尽くされていた。
つい数分前、唐突に落とされた佐々木一等の爆弾には
流石に言葉を失った。
_______鈴屋准特等と西園寺一等は、
姉弟…それも、双子…みたいなんです。
ガツン、と鈍器で殴られたような衝撃と喪失感。
「俺も…違和感がなかったわけではないんだ。」
思えば鈴屋准特等とAは同期で、
それぞれ篠原特等と俺のところへ引き渡された。
目を引く容姿に、人間離れした異色の戦闘スタイル。
すぐに話題になった2人なのに、
お互い全く面識がない。というのもおかしな話だ。
もっと言えば、俺が抜擢された大きな作戦に、Aは一度も呼ばれていないのだ。
そして、その作戦に、鈴屋准特等は…
逡巡する思考を先取りして、佐々木一等が口を開いた。
「什造くんが参加していた過去の任務に、Aちゃんの名前は一度もあがっていません。
すみません。什造くんの話を聞きながら…その、
色々調べたんですけど。」
少し気まずそうな表情を浮かべる。
構わず続けろ、と無言で頷いて見せた。
「平子上等はAちゃんの入局時からこの３年、ずっと組んでやってこられたと資料にはありました。
大規模な異動と班の再編が行われた時も、Aちゃんはそのまま平子上等の元についた。」
「ああ、俺の意向もあってな。」
あれを他班で野放しにするのは、色んな意味で心配だ。
「はい。でもその中で、平子上等は参加しているにも関わらずAちゃんは裏方にいることがあって。
そのときは必ず、什造くんが抜擢されていたんです。」
成程。
代わりのつもりか、はたまたもっとべつの理由があるのか。
お陰でAはいつまで経っても下位捜査官のままなのだが。
どちらにせよ。
「上層部は______何か知ってそうだな」
「はい、でも言及するには証拠がありません。」
「…Aにはまだ何も言わない。
まだ大きく動くな。」
しっかり掴んでから、突き付けてやろう。
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ちーかま - 伊東倉元さんめっちゃ好きです。 (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます！ 丈さんの魅力もっと詰め込みたい..ほんとに素敵ですよね！更新、時間を作って頑張りたいと思います(TT)!! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！丈さんカッコいいです泣更新頑張ってください！ (2018年5月1日 2時) (レス) id: 6686156c61 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗(プロフ) - ギオさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです… そして伊東倉元好きなお方に出会えて感激です！最高に素晴らしいですよね！魅力をうまく描けるよう頑張ります！(*´∀｀) (2018年4月22日 4時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - めっちゃ面白いです！高評価とお気に入り失礼します〜伊藤倉元いいですよね!今んところ一番好きなんです! (2018年4月22日 3時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2018年4月16日 4時
