7 ページ7
千冬side
『…Aさん、ですよね』
俺は恐る恐るA先輩の名前を呼んでみた。
やべ名前間違ってたらどうしようと思いながら。
「うん、うん！嬉しい！」
Aさん、なんて呼べる日が来てしまうなんて、
前までの俺は思ってもいなかった。
『あの…、明日、教室まで迎えいきますから、』
「ありがとう、助かる。
また、明日ね。」
『…あ、はい…、また明日、』
優しい笑顔で手を振ったあと、そのまま歩いて
いってしまった。
『……Aさん、』
やばい、名前を呼べるようになってしまった、
それにまさかの本人からの要望。
『……、』
熱くなった額が冷めるようにと、俺は走って
場地さんたちの元へ向かった。
･
『すみません！』
武蔵神社へ到着すると、マイキーくん、ドラケンくん、
タケミッち、三ツ谷くん、場地さんがいた。
マイキー「おー、千冬きたー。」
武道「千冬！待ってた！」
ドラケン「好きな女と話してたんだって？」
『えｯｯｯｯ』
どこからその情報を？場地さん？場地さんしかいないか。
場地さんは俺がAさんに好意を寄せてることに気づいた？
嘘だ、あんな勉強出来ないのにそんなところは敏感なのか？
『ぇ、いや、別に、』
場地「んあー？そうなのか？」
マイキー「えー、嘘なんじゃん。おい場地ィー。」
三ツ谷「場地が言うからほんとかと思ったわ。」
ここで好きバレする訳にはいかねぇんだ…！！！
まだ秘めておかないと、まだ、まだ……、
場地「まぁでも、あの容姿なら既にいそうだな。」
『え？』
ん？
三ツ谷「何が？」
場地「男。」
マイキー「そんな綺麗な女なの？」
ドラケン「場地がそこまで言うんじゃあ、興味あるわ。」
武道「へー…、」
そこを考えてなかったァ！！！！
確かに、あんな綺麗じゃあ男の1人や2人いるよな…！？()
まじかよ、ここで俺の初恋THE END？
そんなの嫌だ、せっかく下校する約束までしたのに…！？
『………』
武道「…千冬？お前大丈夫？」
いいよなタケミチは…、ヒナちゃんと分かり合えたんだろ。
好き合ってるんだろ。
ドラケン「千冬、お前上の空だぞ。」
『っあ、すいません、ちょっと…、』
ドラケンくんも、エマちゃんとほぼ両思いだしな…、
羨ましいな、みんなして。
『…はぁ、』
みんなの目の前で、こんなでけぇため息つくなんて、
失礼極まりないよな、帰ろうかな…、
場地「………やっぱり好きだろ。」
急なその言葉に、俺は何も言えず俯いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 302人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えび天(プロフ) - 華恋さん» 華恋さん、ありがとうございます！想像通りに書けているか心配でした🥺またぜひリクエストまってます🥳💕 (2023年7月21日 20時) (
レス) id: 92c34ba689 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - えび天さん» 大満足でございます❣️リクエストお受けしてくださってありがとうございました🥰あんなに自然とお話の中にリクエストを落とし込んで頂いて、びっくりしてます😳笑また見たいお話のアイデア思いついたら、是非リクエストさせて頂きたいです！ (2023年7月21日 0時) (レス) @page35 id: 92a816f288 (このIDを非表示/違反報告)
えび天(プロフ) - 華恋さん» 華恋さん、素敵なアイデアありがとうございます💗お話の中でぜひ使わせて頂きたいと思います🎶 (2023年7月11日 6時) (レス) @page30 id: 92c34ba689 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - 夢主ちゃんと千冬くんが急な雨に見舞われ、寒そうな夢主を見兼ねて千冬くんが上着を掛けてあげる…的なお話が見てみたいです。拙い文章で申し訳ありません…頑張って男前な行動をとりたい千冬くんが見てみたいなと思ってしまいました🤭(n番煎じ御免…) (2023年7月10日 22時) (レス) id: 92a816f288 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - いつも読ませていただいております。本当に素敵な作品で1話1話読むのが楽しみで仕方ありません…！お話の募集をお見かけしたので、僭越ながらリクエストさせて頂こうと思います。（続） (2023年7月10日 22時) (レス) @page30 id: 92a816f288 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えび天 | 作成日時：2023年6月12日 18時
