2話 ページ4
司side
すぅぅぅぅと息を吸う。
これからオレは、A組のクラスに入ろうとしている。
事の発端はこうだ。
類に、Aと話したいのだがどうすればいい、という相談をした。
そうすると、案外普通の返答が返ってきて少し驚いた。いや、これは類に失礼か.....？
オレの作戦はこうだ。
まず、オレが教室に忘れ物を取りに行くフリをする。
そして、そこでAにオレの忘れ物を知らないか、と尋ねる。
終わりだ。完璧な計画だな。
もちろん、その後のことなんて考えてなどいない。
スターはアドリブでも大丈夫なんだ！！！！
すると、
「.....あの、退いてくれませんか？」
ぶはああああああと、吸っていた息を吐いてしまった。
声の方向に振り向くと.....いや、声だけで分かった。
________Aだ。
『うぇっ！！あっ、えっと......』
『？........あの......』
どうする、どうすればいい？！？！
変な声も出てしまった。
と、とりあえず......教室の扉を開けなくては.......
『す、すまない.......とりあえずど、どうぞ....？』
「.......ありがとうございます。」
......声もキレイだ。
ではなく.....！！！
『そ、それ......どうしたんだ？』
よし、話しかけれた....！！！！
「え.....これ、のこと？
これはちょっと......先生に頼まれて....」
普通に話す時はタメ語なのか....！！！
新しい彼女の発見に喜ぶ。
『そう、か。』
そして続く沈黙。
そしたら急にAが教卓の中を覗いた。
すると....
大量のノートがでてきた。
『？！？！そ、それ全部先生のところに持っていくのか？』
「そうだけど.....？」
つくづく思う、オレの先生はAを使いすぎではないか.....
『オレも手伝うぞ？』
「え、あ、いや.....大丈夫......」
そう言うAの言葉を遮って、残りの10冊だけを持ってもらう。
「あ......ありがとう」
そう控えめに言ってオレを見上げるA。
んぐっ......かわいい。
そうして、2人で教室を出て廊下を歩く。
これはオレ、いい感じではないか.....！？！？
向こうから話しかけてくることはないが......
だから必死にお題をさがす。
『Aはよく、先生から頼られているんだな。』
「そう、なのかな......」
『あぁ。立派な事だと思うぞ。』
「.....ありがとう。」
.....今日のことを類に報告しないとな！！
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絵豆腐(プロフ) - 病みさん» 病みさん、コメントどうもです！もっとかっこいい司くんをかけるように努力します！！ (2022年3月18日 20時) (
レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
病み - 面白いです！司くんかっこいいー！！（バリバリの司くん推し）更新頑張ってください！ (2022年3月11日 21時) (レス) @page9 id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵豆腐 | 作成日時：2021年10月24日 21時
