ヘルシンキ症候群#神山

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｢神山さん…!!!｣





私は神山さんに抱きついた




人の目を気にしてる余裕なんてなかった





またどこかに行ってしまわないように、神山さんにしがみつくことしか頭になかった








神｢ちょ、Aちゃん…(笑)｣






｢どこにも行かないでください!!｣







神｢分かったから1回離してや、ここやと人の邪魔になるから…｣






神山さんに掴まりながら立ち上がり、壁側に寄った









｢なんで引越したんですか!?今までどこにいたんですか!?私ずっと探してて…｣




神｢全部Aちゃんに会わないため、まぁ会ってしもたけど｣






｢私約束した覚えないですよ!?避けなくたっていいじゃないですか！｣






神｢…ｯ｣









麗｢ちょっとA…何してんの？｣






｢あ、麗奈…｣






麗｢あ、あんた…Aを誘拐した犯人よね!?なに、また攫っていくつもり!?｣




｢違うの麗奈…これは…｣





麗｢A逃げるよ！｣




｢ま、待って…違うの！｣





麗｢何が違うの!?Aを監 禁した張本人なんだよ!?釈放されたとは聞いてたけど…まさかまた同じことしようとするなんて、ほんとに気持ち悪い｣





｢神山さん…！あ、れ…｣









振り返るとそこには神山さんはいなかった









｢待ってよ…まだ…(泣)｣









麗｢A!?ちょっとどこ行くのよ!?｣









私は神山さんを探しに走り出した

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