ヘルシンキ症候群#神山

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流星さんは私に飛びつき、強く抱き締めてきた


｢流星さん…!!｣


藤｢会いたかったでAちゃん…！怪我あらへんか!?｣



神｢Aちゃん逃げろ!!!｣



｢へ…？｣




神山さんは私の右腕を引っ張り、流星さんは左腕を掴んだ



｢い、痛いｯ…!!｣



藤｢こっちは警察呼んでんねん、大人しく逮捕されてもらうで｣


神｢Aちゃんはお前のものにはならへん…！絶対に…!!!｣




｢は、離してください…！神山さん！流星さん！｣




どっちも譲らず引っ張りだこ状態



腕が取れそう…!!






警｢西警察の者です、神山さん署まで御同行願います｣




神｢Aちゃん…！流星から離れた方がええ！｣



藤｢聞かんでええ、あいつはAちゃんが自分の恋人やって勘違いしてんねん｣





神山さんは警察に連行され、私は流星さんの車に乗り込んだ






藤｢みんな心配したんやで…｣



流星さんはまた私を抱き締め、涙を浮かべていた


｢お母さんたちは…？｣


藤｢Aちゃん家におるで、警察から保護したって連絡いったはずや｣


｢そうですか…｣



藤｢それよりあいつに何もされてへん？なんか言われた？｣



｢いえ、特に…｣


藤｢ほんま無事でよかったで…｣



｢心配かけてごめんなさい、探してくれてありがとうございます…！｣



藤｢当たり前やん、俺の大切な奥さんやもん｣



｢ふふっ(笑)｣



藤｢とりあえずAちゃん家帰ろか｣



｢はい！｣

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