バッドパラドックス【赤】

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重「なぁあこちゃん！」


「なに」


重「心変わりしたん？1日で…」

「私は間違っていたことを正しただけ。警察として、人間としての判断を…重「ちゃう、あこちゃんは人間やない」



重「あこちゃんは俺と同じ。やから俺と逃げよう」

「は…」

重「俺はあこちゃんの親を殺してない」

「じゃあ誰が殺したのよ!!」

重「あこちゃんや」

「なに言ってんの…？私が帰ってきた時に死んでたんだって…」

重「思い出してん。今まで食べてきた人。でもあこちゃんの親を殺した記憶は俺にはない」

「じゃあ私以外の誰かが殺したんじゃないの？他の吸血鬼だっていたかもしれないじゃない」

重「ここら辺には俺ら2人しかおらん。」

「…そんなの信じられない…だって私には記憶が…」









高「先輩！」

「瑠那…」

高「私が重岡さんを連れていきますよ。また事件が起きたみたいです」

「分かった、すぐ行く」

高「あ、先輩無線持ってってください」

「ありがと」






私は逃げるようにその場を去った






私がお母さんたちを殺した…




そんなはずない



だってあんなに大好きだったのに、幸せだったのに自分からそれを壊しにいくわけない


大毅が嘘ついてるんだ









お父さんの言うことは間違ってたよ


大毅なんて信じちゃいけない








「中間さん！事件って…」

中「北区の川沿いで男性が亡くなっていたらしい。首に締め跡があるらしいから殺人事件かもしれへん。現場に急行すんで」

「はい」




私は中間さんとパトカーに乗り、現場に向かった

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