バッドパラドックス【赤】

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私は家に帰り、デスクで本を開いた



1ページ目に汚い字で大毅、あこと書いてあった



次のページを開くと


『だいきとこうかん日記をする！一日の出来事とか思ったことを書く！』


と書いてあった



「交換日記…？」


私大毅と交換日記してたんだ

全然覚えてないや




次のページには大毅のコメントだった


『今日はあこちゃんと俺は同じけつぞくっておかんから聞いた！なんかご先祖さまが同じやから親せきみたいな感じなんやって！すごいな！』


「血族？私と大毅の祖先が一緒？」



大毅が吸血鬼って仮定したら私も吸血鬼ってこと？


でも…思い当たる節はたくさんある






次は私のコメント


『私のおとうさんが吸血族だって聞いたから私はハーフなんだって！だから私は半分だけだいきと同じだよ！』





「痛っ…!!!」




今までより強い頭の衝撃





私のお父さんが吸血族…？


どうして幼い頃分かっていたことが、今私の記憶にないの…？



全部初めて聞いた感覚



私の身になにかがあった…？この頭痛と関係があるの!?





次のページをめくると



『俺のおかんが人間になれる方法教えてくれてん！それがな…』




途中で破れていた



なにこのお約束パターン…



重要なとこがない





「吸血鬼が人間になれる方法なんてあるの…？」

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