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思い出してよ ページ13

そう言って太宰さんが取りだしたのは、スマホ。
ぴっぴと素早く操作をして国木田さんの電話番号を呼び出すと、「発信」をタップした。
そして耳に当てるのかと思いきや、スピーカーにしてくれた。

「あっ、もしもし、国木田君?」

『太宰!貴様急に俺達のことを追い出しやがって、どう言うつもりだ!』

「まぁまぁ、お説教なら後で聞いてあげるからさ。そんな事より、君達今から戻ってこられる?」

『そんな事とは…!…今から?まぁ未だ敦もここに居るし、戻れない事は無いが…』

「良かった。なら、よろしく!」

『待て!お前、どれだけ俺達に迷惑を掛ければ気が』

ブチっ

あっ、切っちゃった…
国木田さん、怒ってるだろうなぁ…って、電話でももう既に怒ってたか。

「よし、今から来るだろうから、それまでリビングで遊んで待っておこうか。」

遊んで待っておくのか。

「楽しそう!何してあそぼっか?」

「ん〜、Aの好きな物でいいよ。」



30分後。

ガチャリ
と音がしたかと思うと、ドスドスと音を立てて入って来たのは国木田さん。後ろには敦君も居る。

「太宰!未だ話をしている時に電話を切りおって…って、貴女も居たんですか。どなたかは存じませんが、先程は無礼な発言をして、すみませんでした。」

私に向かって45度のお辞儀をする国木田さんと、それに続く敦君。
やっぱり忘れちゃったんだなぁ…なんて、分かりきった事だけど。

でも、さっき会った事は憶えていてくれてて良かった。

「いや、別に国木田さんと敦君の所為じゃないよ。そりゃ、知らない人が急に目の前に現れたら驚くよね…」

「はぁ…」

初対面な筈なのに馴れ馴れしく話してくる私に戸惑いを隠せない国木田さん。
別に敬語にしても良いんだけど、そしたら私とこの人達が仲良かった、っていう事実までもがなくなってしまう気がして怖い。

「で、太宰。何故追い出したばかりの俺達を呼び戻したんだ?説明しろ。」

「えぇ〜、ジェ〇ガ良いところなのにぃ〜」

話しながら慎重に棒のうちの1本を抜いていく太宰さん。
……巫山戯てるな。

「ほら早くしろ!」

ガッシャーーーーン!!!!

「あぁー、国木田君の怒声で崩れたァー!」

「す、すまん…じゃない、早く話せ!」

「も〜、仕方ないなぁ。A、こっちおいで。」

唐突な指名に、私はビクビクと太宰さんの隣に座った。

「君達、本当にAの事覚えてないんだよね?」

「あぁ、そうだ…」

「はい、全く分かりません…」

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設定タグ:夢小説 , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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空ノ寂(プロフ) - 七葉さん» ありがとうございます、とても嬉しいです!これからも、応援よろしくお願いします! (2017年12月4日 0時) (レス) id: 6114dac4c8 (このIDを非表示/違反報告)
七葉 - 凄く面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年12月3日 23時) (レス) id: 88ee75b376 (このIDを非表示/違反報告)
空ノ寂(プロフ) - uoxCAnz4DFHXBiTさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて光栄ですっ!これからも、応援宜しくお願い致します! (2017年11月12日 22時) (レス) id: 6114dac4c8 (このIDを非表示/違反報告)
uoxCAnz4DFHXBiT(プロフ) - めっちゃ面白い!!! (2017年11月12日 22時) (レス) id: 27924cfedd (このIDを非表示/違反報告)
空ノ寂(プロフ) - 洋梨さん» ありがとうございます(T^T)とても、励みになります!これからも頑張って更新していきますので、応援宜しくお願い致します! (2017年11月11日 23時) (レス) id: 6114dac4c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空ノ寂 | 作成日時:2017年11月5日 15時

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