お隣さん。【JK】

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グクと同じ香りがする自分の髪に





なんだか鎖骨のあたりがキュッとくすぐったくなる。





…そんな場合ではない。





明日からの居候先探さないと。





ベッドに座って携帯で連絡先を漁る。





母…いやどう考えても1ヶ月実家から通うのはキツイよな。





(ガチャ)





JK「まだ起きてんの。」





「悪かったね起きてて。」





JK「別いいけど。」





そうだよね、





行く宛てのないお隣さんを仕方なく拾ったんだもん、





実質やっぱ邪魔だよね。





ましてや今日喧嘩っぽくなっちゃったのに、





よく泊めてくれるよね、本当。





…友達片っ端からLINEしてみるか。





JK「ねえ。」





「ん？」





JK「ねえ。」





「…何。」





携帯の画面とにらめっこしたまま返事をする。





(ボフ)





グクが隣に来て座った、





今日は私から近づくたび避けたくせに。





「何ですか。」





JK「明日からの行く宛てでも探してんの。」





「…まあそんなとこ。」





JK「へぇ。」





「…」





JK「何で。」





…………何で？……何で？って…………





………………………いやいやいや、逆に何で？

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