職業居候です【まふまふ】

11日目 ページ11

まふまふ視点

僕の家には家政婦という名の居候がいる。




茶色くてふわふわした髪と小さい顔が特徴的で、今まで会ってきた人の中で一番可愛いんじゃないかというほどの美貌。




その癖して中身はすっごく男っぽい。




そんな彼女と一応同じ屋根の下に暮らしているわけだけど、まぁ接点がない。




僕が仕事に行くのと同時に彼女が帰ってきて、僕が帰ってくる時には自室で寝ちゃっている。
僕が起きた頃には彼女は大学に行ってるから1週間のうちにばったり会うのなんて2回くらいだ。




こんな生活をしていたある日のことだった。




やばい！そらるさんにCD渡すの忘れてた！




2日前にそらるさん、僕の相方に直接あってCDの確認をしようって言っていたのをすっかり忘れていた。




まずい！




急いでタクシーに乗り込み、自宅へ戻ると賑やかな笑い声と話し声が聞こえる。




ま「え？」




そこに居たのは、そらるさんと、居候のあの子。




「あれ？今日は帰り早いんですね。おかえりなさーい」




ま「た、ただいま…」




そ「こら、Aサボるな！あー！もー、お前のせいでやられたー…」




へぇ〜この子、小豆ちゃんっていうんだ。




僕達、一緒に住んでるはずなのにほとんど何も知らないな………。





「そもそも女性を戦力にしてる時点でそらるさんの実力不足ですね。精進あるのみです！」




そ「はぁ…まったく。おかえり、まふまふ」




ま「どうも……」




そ「あのさ、CD」




ま「あ、はい！」




なんだろう、もやもやする……




これって………いや、さすがにな…




そ「じゃ、ちょっと仕事してくるからまってて」




「うーい」




ま「あの、そらるさんいつの間にあんなに仲良く……」




そ「さぁ？気づいたら？いい居候持ったね笑」




ま「そうですね…」




それから、そらるさんと話す度にもやもやと黒い感情が渦をまいて、僕は確信した。




これは嫉妬だと。

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