推されて推して《drm》

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「わぁー、すごい！」




「ここにも、だるまさんいる！」




「このだるまさん、可愛いですね。」





初めてのCRストアに
大興奮中の私。



目の前に、だるまさんがたくさんいて
隣には、本物のだるまさんがいる。




なんとも、言えない
不思議な状況。






"CRストアに行こうかな"



なんて、言ったら



"俺も行く。"



と、珍しくついてきたのだ。





だるまさんが、人混み苦手なのもあり
こういったデートは初めてなわけで





「平日とか関係なく混んでますね。」





身バレを防ぐため
必要最低限、言葉は発しない。




だから
私の独り言みたいになっているけど




だるまさんと目が合えば
頷いてくれる。





こういうデートもいいな、なんて
思ってしまうわけだ。





「あの、写真撮りましょうか？」





CRメンバーが描かれている巨大パネルの前で
スタッフさんに声を掛けられた。




「いや、だ「お願いします。」」




「え？」





思わず、だるまさんのことを見るも
澄ました顔でパネルの前に立っている。






そんな、だるまさんの対応に戸惑っていると





「彼女さんは、誰推しですか？」




と、聞かれた。




「えっと、、」





なんて答えたらいいかわからなくて
だるまさんを見ても、全然目を合わせてくれない。



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