推されて推して《drm》 (ページ20)

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"もう着く。"

というメッセージと共に
インターホンがなった。

ドアを開けると

「こんやっぴー。」

と言いながら玄関を跨ぐ人。

「挨拶、気に入ったんですか？」

「いや？口癖やね。」

「くちぐせ、？」

それって気に入ってるてことでは. . . ？

という疑問を持ちながら
だるまさんが、大きな箱を抱えていることに気づく。

「これ、どうしたんですか？」

「ウニ！」

「. . . ウニ？」

「これ、めっちゃうまいんよ。
だから、めるちゃんに食べさしたくて。」

そう言いながら、リビングに向かう
だるまさんの背中を追いかける。

「ウニ嫌いなありさかも
大絶賛やった。」

「それは、気になりますね。」

発泡スチロールから高級そうな箱を
取り出す。

「スプーンある？」

そう言われて、スプーンを差し出した。

「はい、あーん。」

オレンジ色の
美味しそうなウニを乗せたスプーンが近づく。

なんの躊躇もなく
大きい口を開けてしまった。

"エサ求めてる魚みたいやな。"
と笑われても、気にならないぐらい

「おいしい！！！だるまさん、ものすごく！！！」

「そうやろ？めっちゃうまいやろ？」

美味しくて頬っぺたが落ちちゃいそうになった。

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