推されて推して《drm》 (ページ11)

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初めての大会で不安になる私にとって
2人は、大きな心の支えとなった。

「このメンバーで優勝したいな。
楽しむのも、もちろん大事やけど」

「マジでわかる。がんばろうぜ。」

私はその言葉に深く頷く。

「足引っ張らないように頑張りますね！」

「いや、それ、俺らのセリフやから。」

と、笑うだるまさん。

「カバーするのが俺らの役目だから
めるちゃんは楽しんでくれればいいよ。」

「. . .ありがとうございます。」

だるまさんのこういうところ
ほんとずるくて、

いとも簡単に心を掴まれてしまうことが
少し悔しかったり、

「だから、結婚しよう。」

うん、前言撤回。

「ちょっと、だるま、1回黙ろうか。」

「俺のめるちゃん。」

「配信外で、その絡みダルすぎだろ。」

「は？なんで？俺にとって普通なんやけど、」

「それ、マジで言ってんの？」

"マジです！"なんて、言えるはずもなく
無言になった私を察して

「. . . マジかぁ。」

と、ありさかさんの呆れた声。

「嘘つく必要なくない？」

「こんなチーム、俺やだよ. . .」

ありさかさんの本音が漏れた日だった。

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