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正直に言っていいのかな?
もし、結婚出来る時が来ればって考えた時に思ってた事があるの…
小さい頃から思い描いていた夢でもある。

紫耀「…私は?」

少し不安そうに揺れる目。
これは、どっちなんだろう…
どっちが紫耀の望む考えなんだろ…

A「普通の幸せな家庭を築きたい。だから、芸能界を引退したいと思ってる。もし産まれてきてくれるなら子供と紫耀の帰りを待つ…。そんな普通の幸せな人生を歩みたい。でも、紫耀の考えもあるから、あくまでもこれは私の希望の話しね。」

もしかしてだけど、紫耀は真逆なのかもしれない…
芸能界でキラキラした私が好きなのかもしれない…
2人で稼いで、芸能人夫婦として煌びやかな暮らしをしたいのかもしれない…
私の話を聞いて、どう思ったかな?

紫耀「……。」

何も言ってくれない…
そっか…。そっちだったのね…
そう思い、訂正しようと、そっと紫耀を見ると、
私を見つめている紫耀。

紫耀「A…。俺、幸せ過ぎる…。もう、心臓がヤバい。俺の密かな夢、何で知ってたの?」

苦しそうに、胸を抑えてそう言う紫耀。

A「えっ?」
って事は、同じなの…かな?

紫耀「……俺ね、本心は、結婚したらAには仕事辞めて欲しいって思ってたんよ…。仕事しているAも大好きやけど、結婚してからも女優さん続けて行くのかな…って少しだけ、なんだろ…、不安というか、正直ラブシーンとかあるじゃん?それを許せるのか俺?って思ってたんよ…。ごめんね…こんな俺で。でも素敵な女優さんやからってのも頭では分かってて。もうぐちゃぐちゃやったんよ。だから、…言い出せなかった…。もし、仕事したいのにって思われて、それで、やっぱり結婚したくないって言われたらって考えたら怖かったんよ…。だから、Aにそう言って貰えて、本当に嬉しい…。」

そんな風に考えてくれてたんだね。

A「良かった…。同じ考えだったんだね…。私も安心したよ。これで、心置き無く紫耀の奥さんになれるね?」

紫耀「良かった…。俺頑張って働いて養っていくからね?」

A「うん!」

それから、家族へ報告と挨拶を電話でする事に。
挨拶は、後日改めて伺うという形を取らせてもらう。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月8日 12時

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