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しばらく車を走らせ、目的の場所に着いた。
湖なんだー。

紫耀「到着!」

A「うわぁ。素敵な所だね。ありがとう。」

紫耀「こちらこそありがとう。」

ん?何に対してなのかな?
考えていると、

紫耀「ほら、早く降りよう!早く!早く!」

A「あっ、うん!」

車から降りる。ザ、自然!
最高ー。

紫耀「あー!気持ちいいー!」
背伸びをしている。

A「本当、気持ちいいー!」
私も真似してみる。

紫耀「よし!サイクリングしよう!」

A「うん!」

レンタサイクルの場所に行き、自転車を借りる。
湖を周るコースみたい。

A「自転車久しぶりー」

紫耀「そうなん?」

自転車に跨り、こぎ出す。

A「うん!わぁー、気持ちいいー!!最高!じゃあねー」

紫耀「あっ、待てー!」

A「アハハハ!最高ー!」

私に追い付き、隣に並びながら、

紫耀「最高ー!!」

両手を離して、バンザイして大声で叫んでいる。笑

木漏れ日の中を、自転車で颯爽と走る。
日々、都内で暮らしていると、こんなに太陽に当たる事もないし本当に気持ちいいなぁ。
普段、あまりストレスを溜めたり、感じたりする事がない私だけど、今、こんなにも自然に癒されていると思うと、それなりにストレスも溜まってたのかなとか思ったりする。
体が軽くなる感覚だ。

少し先を走る紫耀。
その大きな背中を見ながら、好きが増える。

私達以外にもチラホラとサイクリングしているカップルがいる。
みんな幸せそう。

その時、少し先が登り坂になっている事に気付いた。
自転車から降りて押している人が見える。

いかん。このスピードでは登りきれない…
スピードを上げて、一気に登り切るぞ。
そう思い、ペダルを高速でこぎ出す。

A「じゃあーね!私、足つきたくないから!」
紫耀を追い抜き、物凄いスピードで坂を下り、その勢いで登り切ろうとした。
すると、

紫耀「あっ!!負けないぞー!待てー!」

そう言いながら、すぐ後ろにつけてきた。
昔から変な所で負けず嫌いな性格の私。
絶対に抜かれたくない。
立ち漕ぎに変え、思いっきりペダルを漕ぐ。
それでも、横に付けてきた紫耀。
やるな…!

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月8日 12時

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