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家に帰ってから紫耀にLINEを入れ、買ってきたものを片付けたり、お風呂に入ったりして過ごした。
時計を見ると、23時。
遅くまで大変だな。
リビングでボーッとしていると、今日のMステでの光景を思い出す…
紫耀には嫌な思いさせちゃったな…
過去の事とはいえ、本当に申し訳なさでいっぱいだよ…
紫耀へ買ったセーターが入った紙袋を見ながら、またため息が出てしまう。
早く抱き締めたい。

携帯を見ると、ケンちゃんから連絡が来ていた。
明後日の夜、ドラマの打ち上げになったとの事。
了解ですと返事を返す。

まだまだ帰って来ないかな…
A「こんな気持ちの時だから、いい歌詞が思い付くかも…」
歌詞作りの為に言葉や感情などを書き留めているノートを広げる。
冬に向けた、LOVEバラードをと言われている。
曲は数日前にケンちゃんから送って来てたから、それを聴きながらイメージを膨らませて歌詞を付けていく。
うーん…、幸せな恋愛にしようか、それとも失恋ソングにしようか…
どうしようかな。
目を閉じて、曲をスピーカーから流し聴く。
沢山の言葉が浮かぶ。
紫耀の笑った顔が…
幸せな気持ちがブワーッて溢れて来た。
全てが紫耀へ向けた言葉達。
その言葉達をノートに書き込んでいく。
好きで好きで好きすぎて堪らない気持ちを書いていく。
携帯の写真フォルダにある紫耀の写真を見る。
こんな気持ちを教えてくれた紫耀。
泣きそう…
人は好きな人が出来て、好きになればなるほど、切なくもなるんだね。
今のありのままの私の気持ちを歌詞にしていこう。
いつだったか、紫耀に言われたんだよね。
自分の歌を書いて欲しいって。
それになりそうだよ?
どう思うかな?
あっという間に書き上げた。
こんなに短時間で書き上げたのは初めてだった。
携帯に写る紫耀の笑顔を見つめる。
早く会いたいな……

紫耀「A?」
Aの部屋に帰ったのはもう日付が変わって1時過ぎだった。
玄関を開けて入ると、リビングの電気が付いてる。
そっとリビングのドアを開けると、そこには愛しの人が…テーブルに突っ伏して眠っていた。
待っててくれようとしてたんだろうな。
でも、こんな遅くなっちゃったからごめんね。
そっとAを覗き込むと、広げたノートの上に眠っていた。
何だろう…
ノートを見てみると、沢山言葉が書かれている。
手には、携帯を握りしめていて、画面には俺の写真。
ヤバい嬉し過ぎる。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年10月8日 0時

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