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神宮寺「佐藤健さん嫌いなの?高橋の話し聞こえてきて、キレてたから。」

紫耀「忘れられない元カノって、Aの事だと思う。嫌いで別れたんじゃないっての聞いて、間違いないと思った。」
はぁ…ヤバい泣きそう…。

神宮寺「…マジで?」

紫耀「マジで。」

神宮寺「えっ?って事は、山下君の前の彼氏が佐藤健さんって事?」

紫耀「そう…。」

神宮寺「流石だわAさん…。みんなめちゃくちゃイケメンだね…」

紫耀「イケメン好きって公言してるからね。」

神宮寺「そっか。でも、佐藤健さんの公開宣言は辛いな?知らなかったんだろ?」

紫耀「うん。どないしよ…」

神宮寺「でも、佐藤健さんが一方的に言ってる事だし、今の彼氏は紫耀な訳だから、まぁ多少不安にはなるだろうけど、心配する事ないと思うよ?この前のバーベキューの時にAさんと話したけど、紫耀の事めちゃくちゃ好きだって言ってたよ。泣いてたし。俺、あの時までは紫耀が頑張って好き好き言って付き合ってる関係なのかなってどっか思ってたんだけど、全然違ったんだよね。Aさんもめちゃくちゃ紫耀の事想ってるよ?だから、自信持って!なっ?」

紫耀「そっかぁ。そうだよな?ありがとう。」
話聞いてくれて、俺の知らないAの話とか聞けて、何か目が覚めた。
俺とAは、ちゃんと想いあって今は揺るがない関係なんだから、不安になる事ないよな!

神宮寺「元気出せよ?よし、戻ろ?」

控え室に戻ると、直ぐに本番の為移動する。

高橋「何かさっき、ごめんね?うるさかったかな?」

紫耀「いや、俺こそごめんな?なんでもないから!」

高橋「そ?よかったぁー。」

紫耀「うん。よし!本番、頑張ろう!」

番組がスタートする。
歌う順番が来て、精一杯歌い踊る。
A観てくれてるかな?
俺もこの歌詞のように永遠を誓うよ?
全然仕事の話はお互いしないけど、この新曲も聴いてくれてるんだろうなっては分かってる。
最近よく鼻歌で歌ってるから。
Aを想いながら歌い終わった。

番組が進み、佐藤健さんが入って来られた…。
確かに男から見てもカッコイイ人だ。
でも、神宮寺の言葉のお陰で、結構冷静で居られた。
番組が終わり、控え室へ戻る。
携帯を見ると、Aから、
お疲れ様。帰って来たよ。早く会いたいなー。とLINEが来ていた。
そうだよ。俺達は大丈夫。
俺も早く会いたい。
でも、まだあと1件取材が…

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年10月8日 0時

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