Contract love ～偽装恋愛～ 22 (ページ6)

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紫耀side 奪うつもりでページ6

どうしても会いたいんだ…

Aは？
俺のこと思い出す事もない？
俺以外の人の側で、
幸せになってなんかいないで…
俺を過去にしないで…

仕事が早く終わるこの日を指折り数えた。
この日しかない。

たまたま今日はメンバー全員での仕事。
その休憩中、

紫耀「なぁジン、俺、今日会いに行こうと思う。Aの会社の場所を教えてくんない？」

ジン「は？」

紫耀「もう限界なんだよ…。会いたくて堪らないんだよ。」

ジン「いや、お前、この前それはダメだって言ったじゃん。Aさんには彼氏いるんだよ？」

紫耀「…分かってるよ。分かってるから、改めて言わないで？彼氏いても、それでも会いに行く。当然、奪う覚悟で会いに行くし。ジンもそのタイプだって今インタビューで答えてたじゃん。」

奇しくもインタビューでそんな質問を受けたばかり。
インタビューに答えながらも、
思うのはAの事ばかりだった。

ジン「まぁな…。はぁ…、確かに俺もそうするな…。ってか、昔、俺もお前からAさんを奪うつもりで動いた時あったぐらいだし…。」

紫耀「マジで無いわ…。俺らメンバーの前に友達でしょ？よく出来たよね？」

ジン「ごめんって。あー、もう、分かったよ。その時の詫びをするよ。教えればいいんでしょ？」

紫耀「ありがとう、ジン。」

ジン「あー俺、これで絶対Aさんに嫌われるな…。」

紫耀「大丈夫、そんな事で嫌うとかないよ、Aは。」

ジン「確かにそうだな。そんな人だもんな。だから、俺ら心惹かれたんだもんな。」

紫耀「だな。」

そこへ岸君が寄ってきた。

岸「何？どうかしたの？」

紫耀「いや、別に？」

岸「俺には言えない話しなのかよー」

ジン「岸君には難しい話しだからね。」

岸「えっ？そうなの？」

岸君のこの素直な反応に救われる。
頑張ろって思える。

紫耀「そうなの。Aに今日会いに行くって話し。彼氏いるけど、奪うつもりで会いに行ってくるよ。」

岸「えっ？えっーーーー！何だよそれ！何がどうなってるの？えっ？美希ちゃんは？」

1人興奮している岸君を見ながら、
ジンと話す。

ジン「あっ、言っちゃう感じ？」

紫耀「何となくね。岸君、俺ね、美希とは別れたよ。俺はやっぱりAが1番なの。だから応援してくんない？」

岸「分かった！って、俺何すればいいの？」

ジン「頑張れ！紫耀！」

岸「頑張れ！紫耀！お前ならやれる！」

2人に熱く応援してもらい、
Aの元へ向かった。