だから離れられない ページ23
事が終わり、
いつものように、
腕の中に引き寄せられる。
凛「さっき、Aが寝てる俺に微笑んで、こうやって、手にキスしてくれたの、マジで嬉しかったんだよね…」
私の手の甲にキスを。
A「起きてたの？」
凛「ウトウトしてる時だった。」
A「そうだったんだ。恥ずかしいな…」
凛「あんな風に、俺が寝てる時とか、キスしたりしてくれてたりするの？」
A「えー、教えない。笑」
凛「いいじゃん！ねぇ、してるんでしょ？教えてよー」
戯 れあいながら、
私に跨 ると、
上から甘い目で見つめられる。
A「いつもは恥ずかしいから、寝てる時にたまにね…。だって、凛の寝顔可愛いんだもん…」
凛「ヤバイ…」
そう言って、
私の胸に顔を埋めた。
凛「また違った意味で、これはこれでヤバイな。笑」
A「もー、変 態。笑」
凛「Aにだけは、俺は変 態だよ？知らなかった？だって、こんなに好きな人の体が、こんなにエ ロいんだから。」
そう言って、
胸の柔らかい部分にキスを落とし、
思いっきり痕を付けられた。
A「ンッ、ねぇ、痛いよ…」
凛「ごめんね、こんなガキみたいな事。でも俺、自分から付けたの初めてだよ？なんか、今までは、ここに付けてって言われて、しょうがなく、痕付けてたからさ。今、なんか、俺のAー！って、そう思ったら、無性に痕付けたくて堪らなくなった。笑」
A「全然嬉しくないんだけど…！私が初めてとか、そんな言い方しても、なんかムカつく。ベッドの中で過去の女の子を思い出すなんて最低…。退いて！」
凛を退かして、
背を向けた。
凛「えっ？あっ、ごめん、つい。そんな怒んないでよー」
自分のことは棚に上げて、
そんな事を言い、
凛を困らせる。
でも、
こんな風にワガママを言えるのは、
凛だけって事は事実なの。
紫耀にはこんな私は見せた事がない。
だから、
私は凛から離れられないんだ…
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年8月7日 1時
