Contract love ～偽装恋愛～ 22 (ページ3)

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落ちていくページ3

A「もう今後会うつもりはないから、そう言ったの…。今の私は、凛が好きだから、私には大切な凛がいるから。でも、私はね、凛に見つからなければ、この事は黙っているつもりだった…。本当にズルいでしょ？こんな女なのよ、私は。凛には相応しくないの…だから…もう…」

もう振っていいよ？
凛にはもっといい人がいるよ？

そう言いたいのに、
言えないでいる私。

平野紫耀が元彼だって事以外は話した。
ちゃんと振ってもらうために。
指輪を外そうと指をかけると、
その手を止められた。

凛「ねぇ、…A？」

A「…はい。」

振られる。
凛とはもうこれで終わってしまうのね…
涙で凛が見えない。

凛「俺はね、どう考えても、Aと別れるなんて出来ないよ…。俺から振るなんてできない…。失いたくないんだよ。好きなんだよ…。」

A「凛、でも…」

凛「…キスだけでしょ？それ以上はしてないんでしょ？」

A「うん…。んっ！」

凛は私の顔を両手で引き寄せ、
キスを落として来た。
あまりにも突然のキスに驚いた。
いつも優しくキスをする凛が、
強く噛み付くようなキスをしてきたから。

次第にいつものキスに戻ると、
私も凛のキスを受け入れ、
両手を回した。

キスの合間に、

凛「渡さないから…」

そう小声で言い、
またキスを落とされた。

紫耀への言葉だったんだろう…
大丈夫だよ。
もう会う事はないから。

キスが終わると、

凛「もういいから。浮気だって俺が認めなければいいから。そう思う事にする。指輪、外さないでいてくれたし、浮気だと思わないようにする。Aの事信じてるから。もう会わないってちゃんと強く言ってくれてたから、俺を選んでくれたから、だから、もういいから。許すっていうか、もうこの事は無かったことにしたい。」

凛…

A「…いいの？こんな私で？」

凛「Aしかダメなんだよ。」

そう言ってまたキスをすると、
そのままソファーで愛された…
何度も何度も愛の言葉を囁かれながら、
凛の腕の中に落ちていった。