Contract love ～偽装恋愛～ 15 (ページ13)

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目の前にページ13

目の前にあのタクがいる…

トレーナー「タク！今ね、こちらのお2人がちょうどタクの歌について熱く語ってたのを、俺偶然聞いちゃってさ。そしたら、タイミングよく来るんだもんな。」

タク「そうなんですか？ありがとうございます。」

目の前で、あのタクが話してる。

神宮寺「はじめまして、King & Princeの神宮寺勇太といいます。いつも聞かせてもらってます。」

岸「King & Princeの岸優太です。はじめまして。」

神宮寺君も岸君も、
しっかりと挨拶してるな。
凄い。
さすがだな。

タク「はじめまして。ありがとうございます。俺も知ってますよ。シンデレラガールいいですよね。俺、あの曲好きですよ。」

神宮寺「ありがとうございます。嬉しいです。」

岸「ありがとうございます。」

次は私の番。

A「は、はじめまして。田中と言います。」

どうしよう。
声が震えちゃう。

タク「はじめまして。田中さんも芸能の方ですか？」

A「いえ。岸のマネージャーです。」

タク「えっ？そうなんですか？」

A「は、はい。」

今、あのタクと話してるんだ私。
そう思ったら、
顔なんて見れない。
声も小さく、
俯いている私は、
印象も悪く、
とても失礼な事をしてるんだろう。
色んな意味で泣きそうになっていると、

神宮寺「タクさんの曲、Aさんが俺に教えてくれたんですよ。Aさん、いっつも口ずさんでるから気になって、いい歌だなって思って、教えてもらったんです。そしたら、俺も好きになってそれからは毎日聴いてます。」

タク「そうなんですね。それは嬉しいな。ありがとう。」

A「いえ。」

物凄く視線を感じるけど、
やっぱり顔をあげれないでいると、

神宮寺「Aさん良かったね。ってか、緊張しすぎだから。笑」

岸「そうっすよAちゃん。」

A「すみません、こんな風にお会い出来るなんて思ってもみなかったので緊張してしまって。あの、いつもステキな曲をありがとうございます。救われてます。」

もっと伝えたい事は沢山あるのに、
言葉が出てこない。
泣きそう…
そっと顔を上げ、
タクを見ると、

タク「あっいえ、素直に嬉しいです。これからも、いっぱい曲作って、聴いてもらいたいなって思いましたし。」

A「これからもずっと聞かせてもらいます。」

胸がいっぱい過ぎる。
感動に浸っていると、

岸「はい、これ使って？」

横から何か渡された。