Contract love ～偽装恋愛～ 14 (ページ6)

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監督ページ6

紫耀「これ、預けてていい？」

そう言って渡されたバッグ。

A「うん。あっ、はい。」

紫耀「いや、不自然。笑」

A「ご、ごめん。」

敬語でいく？
それとも、タメ口？
どうしよう。

紫耀「タメ口でいいんじゃない？」

A「うん、分かったそうする。」

無理して敬語で話してても、
何だか不自然な空気感が伝わっちゃいそうだしね。
さっきから、
些細な事でも、
バレやしないかと警戒して、
逆に不自然になってるかも。
気を付けなきゃな。
紫耀から距離を取って、
話すのも控えるようにしよう。

それからも何人かのスタッフさんに同じような挨拶をしながら、監督さんの元へ。

A「おはようございます。本日もよろしくお願います。今日だけ池田の代わりに付きます田中と申します。よろしくお願い致します。」

紫耀「おはようございます。よろしくお願います。」

監督「おはよう。田中さんですね。こちらこそよろしくお願いします。あっ、平野君！朝からの生放送観たよー。カッコ良かったじゃん！」

紫耀「観てくれたんですか？ありがとうございます！」

監督「観た観た！いや、あれだな。平野君って、歌って踊ってる時はかっこいいんだな。おじさん、キュンキュンしちゃったよ。笑」

紫耀「それどういう意味ですかー！しかも、キュンキュンって。笑」

監督「おじさんもキュンキュンするんだぞ。あっ、間違ったな。歌って踊ってる時も！ね？も！これでいいんだろ？」

紫耀「なんかもういいですよ。笑」

監督「アハハハ！まっ、気にするな！いつもカッコいいって。ほら、準備して来い！」

紫耀「はぁーい！行って来まーす。」

この数分間でも、
凄く雰囲気がいい現場だって分かった。
いい現場で、
撮影が出来ているんだね。