Contract love ～偽装恋愛～ 14 (ページ42)

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紫耀side 思い浮かべるページ42

松本「ってかさ、聞いていい？同棲してるの？」

紫耀「はい…。」

松本「マジで？事務所は知ってるの？」

紫耀「はい。」

松本「よく認めてくれたね。」

紫耀「はい。」

松本「…何かあるな。笑」

紫耀「何もないですって。笑」

松本「いや、おかしいもん。認めるわけがない。」

紫耀「本当ですってば。笑」

松本「まぁ、いいけどさ。で？どんな人なの？好きで好きで堪らない、愛しのAちゃんは。」

危なかった…
全てを話せないから。

紫耀「うーん、掴めない人です。笑」

松本「何だよそれ。自分の彼女の事そんなん言うヤツ初めてだわ。で？あとは？笑」

紫耀「あとはー、ゆっくり話す人です。」

松本「またそんなの？うん。で？笑」

Aを思い浮かべてみる。

紫耀「…で、えっと…会いたいな…」

思い浮かべたAが、
笑っていたから思わず。

松本「は？ふざけんなよ！帰ったら家に居るんだろ？」

紫耀「はい居ますけど。思い浮かべてたら会いたくなっちゃって。」

松本「もう俺帰ろう…」

そう言って立ち上がろうとする潤君を止める。

紫耀「待って下さい！すみません！」

松本「で？掴めなくて、ゆっくり話す人で、後は？見た目は？」

紫耀「見た目ですか？うーん、キレイだと思います。」

松本「何そのひと事な感じ。」

紫耀「何かふんわりしてます。」

多分、美人だと思う。
実は、一目惚れだったし。

松本「よくわかんないけど、まぁいいや。で？仕事は何してる人なの？」

もうここまで話したんだし、
正直に話そう。

紫耀「…マネージャーしてます。」

松本「は？えっと業界の？」

紫耀「実はうちの事務所の…」

松本「待って？まさかお前達の…、誰かの…」

紫耀「はい。岸君の担当してます。」

松本「マジで？おいマジか？そうだ！キンプリのマネに女の人がいて、Aさんって名前は聞いた事あったわ…。ってかマジかお前。」

紫耀「はい。Aの事知ってるんですか？」

松本「当たり前じゃん。何であんなキレイな人がって、事務所が騒ついた事あっただろ？」

紫耀「そうなんですか？」

松本「そうなんだよ。で、社長の知り合いだからなんだって、ってまた噂が広まったんだよ。お前そんな人に手出したのか。」

紫耀「はい。出しちゃいました。」

松本「嬉しそうにするな。そうか、お前が好きで堪らないAちゃんって、あのAさんだったのか。へー。」

潤君は俺を見ながら、
ニヤニヤしてお酒を飲んだ。