紫耀side 長い1日 ページ15
海人と待ち合わせしている店の前で車が停まった。
紫耀「ありがとう。帰りはタクシーで帰るから。気を付けて帰ってね。」
A「分かった。紫耀も気を付けてね。海人君によろしくね。」
紫耀「うん。じゃあ、また後でね。」
キャップを深く被り、
マスクをして、
車から降りた。
後ろからは、
A「いってらっしゃい。」
そうAの声が聞こえたけれど、
振り返る事はしなかった。
一歩車から降りると、
どこで誰が見ているか分からない。
気を抜いちゃダメなんだ。
心の中で、ごめんね、いってきます。と呟いた。
予約した部屋に入り、
大きく息を吐き出しながら座った。
今日は色んな事があって、
長い1日だった。
正直、今日だけの出来事だという気がしないくらい、
大変な1日だったな…
ソファーに深く腰掛け、
目を瞑っていると、
海人がやって来た。
高橋「お待たせー」
紫耀「ん?おー、お疲れ。」
高橋「疲れてんじゃん。笑」
紫耀「まぁな。笑」
高橋「朝から大変だったもんね?今まで撮影?」
紫耀「うん。大変だったし、疲れた。いろんな意味で。」
高橋「あー、なるほどね。今日さ、Aちゃんがマネージャーだったんでしょ?で、近くにいるのに、仲良く出来なくて、だからそんな凹んでるんでしょ?」
紫耀「なんで分かるの?」
何故分かるんだ?
高橋「分かるよ。だって、いっつも、Aちゃんの事考えてるじゃん。今日、現場で周りにバレなかった?大丈夫だったの?」
紫耀「うん、大丈夫。そこはちゃんと上手くやったから。」
どっちが年上か分からないようなこの会話。
高橋「それはよかった。でもさ、…いいね、紫耀は。」
紫耀「えっ?どうかしたの?」
何か含みのある言い方に、
聞き返したその時、
ガチャ。
岸「わっ!ちょっと押すなよ。えっ!あっ、happy birthday!!海人!!」
神宮寺「サプラーイズ!」
永瀬「ギャハハハ!優太っ。笑」
賑やかな3人がまさかのタイミングで入って来た。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2019年11月24日 0時