その４ ページ24
No Side
――――今貴方は、人形だからですよ!!
そう告げる新八に、人形になってしまった菫は驚きの表情を浮かべた。だが、菫はすぐに冷静になって考え始めた。
(なるほど、道理で喋れない訳だ……あの犯人は、恐らく今まで攫ってきた少女達もこうして人形にしてから運んでたのか。それなら確かに沢山持ちやすいし、抵抗もされにくい。)
なるほどな、と納得する菫に、新八は心配そうな表情を浮かべる。
新八「えっと…とにかく、大丈夫ですか、菫さん?!とりあえずなんとか元に戻してみせますから、ついてきてください!!」
(いや、ついてきてくださいっていうか……もう既に持ち上げられてるんだけど。)
そんな菫は、新八に優しく抱えられながら急いで新八の道場に向かったのだった。
ーーー
新八「よし、これでもう大丈夫…なはずなんですけど…一応聞きますが、どこも痛くないですよね?」
包帯を巻き終わった新八に、菫はウンウンと頷く。喋れないとはいえ、どうやら行動は普通にできるらしい。歩いたり、身体を動かしたりモノを掴んだりと。
新八「よかった…一体何があったんですか?土方さんが貴方がなんか犯人を追っているって言ってたんですけど…もしかしてその人にやられたんですか?」
そう聞くと、菫はまた頷く。そして手で瓶の形を作ったと思いきや、両手を素早く自分の手で覆うというジェスチャーをした。すると新八は少し考えた後、理解する。
新八「何かの薬品を、その犯人にかけられたんですか?」
ｺｸｯｺｸｯ。
新八「あぁ、なるほど、そうだったんですね……」
とにかく、明日一緒に万事屋に行きましょうか。銀さんなら何かしらの手助けになると思いますので。」
なんかすいません、あまり頼りなくて、と続けて謝る新八に、菫はフルフルと首を横に振ると座っていた新八の頭を背伸びして優しく撫でてあげた。
新八「え…な、慰めてくれるんですか?ありがとうございます…」
顔を赤くさせながら笑う新八に、菫も内心笑っていた。
そして結局この後はこの姿じゃ家にも帰れないので、道場に泊まることにした菫ちゃん。
(あぁ、できれば連絡をしたいが喋れないんじゃ意味ないな。
……みんな心配してんのかな……)
そう考えながらも、次第に襲ってきた睡魔に耐えられず、新八の隣でゆっくりと眠ってしまったのだった。
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勇者の人(プロフ) - レイレインさん» 続編へのお知らせのやつはそうです、ポプテピです！簡単なトレスをしました（笑）コメントありがとうございます！ (2021年3月28日 23時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン - このイラストは…！ポプテですか…！？（ちがったらスミマセン…） (2021年3月28日 23時) (レス) id: 5a04a92c31 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - さくさん» 全集中すれば見えるようになります。（大嘘） (2020年11月18日 4時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - イラストのやつ、ツッキーの傷なくないですか？ (2020年11月18日 4時) (レス) id: c12f5cb0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2019年8月24日 10時
