第四十四訓 美という概念の捉え方は人それぞれ ページ24
「今夜に…ですか？」
妙「ええ、お願いよ！今は菫ちゃんしか頼れる人が居ないの！」
――休日、突如近くの喫茶店に呼び出された菫は妙からのいきなりのお願いに困惑していた。
話を聞いてみると、どうやら妙はかぶき町に関わる事で今夜出かけなければいけないので、護衛が必要だと言うのだ。
「妙さん、力になってあげたいのは山々なんですが、生憎今夜は少し仕事が入ってまして…」
妙「そんなの気にしないで松平さんにやらせとけばいいじゃない。」
どうせあの人普段はあまり仕事してないんでしょ？と妙は微笑みながら問いかける。
「まあ…そうっちゃそうなんだが……一応私も補佐官として現場を離れる訳には、」
妙「菫さん。私と仕事、どっちが大事なの？」
「もちろん貴方です、妙ちゃん。」
妙「なら決定！7時くらいに迎えに来るから、よろしくね！」
……やってしまった。
大体のご家庭の奥様が旦那に聞く常套句に反応し、思わず友人や知り合いを最優先してしまう菫は返事をした途端、ガクリと頭を下げる。
正直あまり行きたくないのだが、こうとなっては仕方がない。妙も嬉しそうだし、ここは行くしかないだろう。
「妙さん…相変わらず素晴らしい才能をお持ちしてらっしゃる…」
その場に残された菫は妙の接客術に圧倒されたのか、メロンソーダをおかわりしながらもしょうがなく松平に向けてメールを打ち始めたのだった。
ーーー
そして迎えた、約束の時間……
「平助、これでいいかな？」
珍しく短い丈の着物を着て、江戸にいる若者の様に化粧をしてお洒落をした菫は横で煎餅を食べていた平助に大丈夫かと聞く。
平助「ババァにしては上玉に化けられたじゃないか」
「そうか…平助にも化粧してやろうか？死に化粧って言うんだけどよ」
平助「冗談だ。すごい似合ってるぞ」
何故か年下なのにババァ呼びをされてキレそうになる菫に、平助は素早く前言撤回して褒める。
するとそれが意外だったのか、菫は少し戸惑いながらも微笑んだ。
「アレ、今日は褒めてくれるのか？」
平助「……気まぐれだ」
そっぽを向いてそう返す平助に、菫は「変な奴」と苦笑する。
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勇者の人(プロフ) - ムジカさん» ありがとうございます！流行りに乗ってみた結果です（笑） (2021年4月5日 20時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
ムジカ - 炭次郎www 天才デスネ! (2021年4月5日 17時) (レス) id: be050932d4 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - ％さん» ｾｪｪﾌｨｨﾛｫｫｽ…ありがとうございます！呼吸技ｗ小説の方も楽しみにしてくださいね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
％ - FF7REクリアおめでとうございます！セフィロス再臨の空耳歌詞を聴いて息抜きしましょ() スーネキ、優花ちゃんを出来るだけ早く助けてくれ…！凪とかいう呼吸技()なんぞ蹴散らせ() (2020年6月14日 21時) (レス) id: b9d31df2c0 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 如月裕翔さん» まさかのエイリアンですかｗ楽しみにしてくれてありがとうございます！ (2020年6月10日 23時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2020年5月29日 12時
