154 ページ9
.
「...そう言えば、優輔くんのドナー見つかったって」
医局で、彼にもらったお煎餅を食べながら言うと、全員が食いついてくる
藤川「まじか！そりゃ良かったなぁ...。てかお前、俺にもそのせんべいくれよ」
「いや！これ私の」
藤川「ケチだなぁ。運ばれてきた人も全員助かってドナーも見つかったってのに。」
「ケチじゃないから。...ほら」
袋の中で小さく割って破片を渡すと、
子供のように喜んで口に放り込んだ。
緋山「私もさ、ちょっといい事あったの。」
白石「なに？」
嬉しそうな顔で話す緋山先生。
仲直りできてよかった、と心から思う。
緋山「周産期医療センターに戻ってきて欲しいって言われたの、医局長として。」
「医局長？！」
緋山「どう思う？」
緋山先生が、医局長...
みんな、ドクターとして10年以上過ごしているんだ。
キャリアもそこそこ積んでいて、大きな仕事も任せられてくる時。
そんなときに、緋山先生は医局長
私は神奈川。
藍沢先生は...トロント大。
藤川「医局長っつってもアレだろ？...ざ、雑用が多いだけだろ？」
緋山「正直、驚いてる。」
いいなぁ...とかガヤガヤと言う藤川先生を、冴島さんが空気を読んで腕を引っ張る。
緋山先生は、人手不足のことを気にしているのだろうか。
白石「そっかぁ...おめでとう」
緋山「い、いいの？」
白石「うん、当たり前でしょ？緋山先生がやってきた事が認められたんだよ〜？私も嬉しい」
「緋山先生、おめでとう！」
緋山「う、うん...」
なんだか少し、腑に落ちないような様子だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛香 - 全部読んでます！大好きです！更新頑張ってください！ (2017年9月16日 18時) (
レス) id: ffe17b2f3c (このIDを非表示/違反報告)
そーちゃ(プロフ) - 一気にシリーズ読ませていただきました(^-^)/ 続きが気になっちゃって気になっちゃって…笑 Twitterもフォローさせていただきました♪またの更新楽しみにしてます！ (2017年9月15日 15時) (レス) id: 1963c14c3b (このIDを非表示/違反報告)
重丈 唯羽(プロフ) - 青い鳥の方フォローさせて頂きました！ (2017年9月14日 8時) (レス) id: 9e8fde76ab (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - この後の展開が少し気になるので更新頑張ってください！！最後まで書けるのを応援しています！！！ (2017年9月12日 12時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつ
| 作成日時：2017年9月11日 21時
